映画 「沈黙の艦隊 北極海大海戦」 広大な氷の海と、潜水艦艦内の閉塞感の対比だけでもシビれます

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沈黙の艦隊 北極海大海戦 のイメージ 映画・演劇
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★ あらすじ

日米で秘密裏に開発された原子力潜水艦を乗っ取り、海江田四郎ら乗組員は自らを「独立国やまと」と宣言する。「やまと」は東京湾海戦ではアメリカ第七艦隊を日本の自衛隊の援護を得ながら圧倒し、国連の会議に出席すべくニューヨークを目指していた。

米国東海岸へ向かうにはベーリング海峡を越え、北極海を横断して大西洋に入る必要がある。米国大統領ベネットはそんな「やまと」をテロリストと断定し、これを撃沈するために今度は「やまと」よりも高性能な新型潜水艦を差し向けた。かくして北極海の氷の下、潜水艦同士の会戦が始まる。

日本政府は竹上首相を中心として「やまと」支援を決め、国家として承認し、さらに同盟関係を結ぶ。そして竹上首相は民意を問うために衆議院を解散して総選挙を実施することとなった。
解散を機に与党民自党は分裂する。竹上首相は海原官房長官と共に党を離党して新党を起こす。民自党は党幹事長と外務大臣が党を引き継いだ。さらには防衛大臣が離党して新党を起こし、若手の大滝も自らの派閥の鏡水会を母体に新党を設立した。それまでの各野党も含め、衆院選は混迷を極める。

海江田から「やまと」の核武装発言を引き出したTV局キャスタ市谷は局を辞め、フリーのジャーナリストとなってさらに「やまと」の動向を追って渡米、「やまと」と米国海軍との戦闘を目撃することとなる。

★ キャスト&スタッフ

  • 出演:大沢たかお、上戸彩、津田健次郎、中村蒼、松岡広大、前原滉、渡邊圭祐、風吹ジュン、Torean Thomas、Brian Garcia、Dominic Power、Rick Amsbury、岡本多緒、酒向芳、夏川結衣、笹野高史、江口洋介
  • 監督:吉野耕平
  • 脚本:高井光
  • 製作:戸石紀子、松橋真三、大沢たかお、千田幸子、浦部宣滋
  • 原作:かわぐちかいじ
  • 音楽:池頼広
  • 主題歌:Ado「風と私の物語」 作詞・作曲:宮本浩次 編曲:まふまふ

★ 感想

潜水艦を扱った映画は面白いものが多かった気がします。私が好きなのは「レッドオクトーバーを追え」や「Uボート」などなど。そしてもちろん「沈黙の艦隊 東京湾大海戦」。あの閉ざされた空間の中で(音だけが頼りの)見えない敵と対峙する緊張感・恐怖感は映画というメディアに向いているんでしょうね。その意味では、映画館で観るのが相応しいのでしょう。

「沈黙の艦隊」に関しては原作を読んだことがなかったのですが、Amazonプライムビデオで観た「沈黙の艦隊 東京湾大海戦」が面白くてハマってしまいました。まあ、こちらは映画館ではなく家のテレビで観た訳ですが、それでも迫力はかなりのものでした。ということで、映画館で観られる今作には期待大だったのです。

期待を裏切らない面白さ、迫力でした。今回の戦闘シーンでは潜水艦同士の一騎打ち(?)がメインに描かれていて、しかも北極海の氷の下という場所。より“閉ざされた空間”のイメージが強烈になっていました。そして魚雷が爆発する音もそうなのですが、氷が割れて崩れる音の迫力が凄くて、視覚だけではなく聴覚にも迫ってくるものがありました。
北極海のシーンはCGもありつつ、上空からのシーンは実際にロケをしたのだとか。広大さ・美しさが海中の戦闘シーンとのよい対比となっていて、より潜水艦内の閉鎖空間を際立たせていました。

総選挙のシーンはまさにタイムリー。与党がバラバラになって党首討論をするシーンがあるんですが、ちょっと違うけど自民党総裁選があったばかりで既視感があって面白かった。本物の方も映画くらいツッコんだ議論をしてもらいたい、などとも思ったりして。
海江田四郎の唱えるメッセージは荒唐無稽ではあるけど、それだけ分かり易いものとなっていて、観ている側が色々と考えることができるようになっているのもいいですね。残念ながら現実の世界情勢は戦争が常態化しているし、“有事の際の対応”をアジア各国もより強く考えねばならない状況。この映画はもちろんエンタメ作品ではあるものの、例えば、、、を考えるにはいい内容かも知れません。

もちろん、素直にエンターテインメント作品として観るのもよし。いずれにせよ、まずは映画館の大きなスクリーンで観るべき作品です。


ちなみに、このブログ記事のアイキャッチ画像がショボいのは、本物の画像を使っちゃいけないというTOHOさんのサイトに明記されていたので、生成AIで慌てて作ったからでした。

★ 公開情報

★ 原作本、他

コメント

  1. JUNNK より:

    今回の上京は、相棒の足が痛んで歩行困難になったため目的地以外はどこにも寄らずに帰宅しました。残念でした。