上目黒氷川神社参拝 : 氷川神社のルーツは出雲にあり

散歩写真

出雲の神話を改めて知ったので。。。

出雲の神話に関してこんな本を読んだ。

出雲の神話では大国主命(オホクニヌシノカミ)が世界の頂点にあり、“あの世”に君臨していて、現世に生きる人間も死んだ後は大国主命の支配下に入るというものだそうだ。アマテラスオホミカミの子孫である天皇も、死後は大国主命にジャッジされるということ。
でも、大和政権に追われた(?)出雲の勢力が語り継いでいた神話は廃れていったようだ。でもでも、神は死なず、と言わんばかりに氷川神社として大国主命を祀る神社が、これまたなぜか武蔵国(埼玉県や東京を含む地域)で一杯建てられたのだそうだ。その筆頭が大宮にある“武蔵一宮”と呼ばれる氷川神社。なんとも不思議な繋がりだ。

詳しくは上記の本を参照してくださいな。

そう言えば、近所にも氷川神社があったな

近所、と言うほど近くはないけど、「目黒富士塚」の跡が残る(?)あの神社も“氷川神社”だったなと思い出し、久しぶりに出掛けてみました。どの神様が祀られているのか確かめてみたくなったもので。
あと、在宅勤務が続いて運動不足でもあったので、梅雨明けの蒸し暑い日でしたがちょいと歩いてみたのでした。

上目黒 氷川神社は、国道246号沿いに鎮座していて、車で通っていても「ここに神社があるのか」と想っていた人も多いのでは。桜の季節になるとかならずTVでも中継される目黒川の大橋のすぐそばです。ループ式の首都高 大橋ジャンクションの向かい側と言った方がもっと分かり易いかな。

鳥居の先にはいきなりこんな急階段が待ち構えています。「五十四段あります」と看板まで出ていますね。夏の散歩で暑さにふらふらしながらたどり着いた身にはなかなか応えますよ。

階段を上りきると境内が開けています。今年は夏祭りが中止になってしまったけど、その代わりなのかちょっと腰を下ろせるベンチや日傘が用意されていたり、幟があちこちではためいていて、夏気分を演出してくれていました。

答え合わせ

さて、肝心の神様の話。どの神様が祀られているかですが、答えは以下の通り。

  • 主神 : 素戔嗚尊(スサノヲノミコト)
  • 合祀 : 天照大御神(アマテラスオホミカミ)、菅原道真

素戔嗚尊(スサノヲノミコト)は大国主命(オホクニヌシノカミ)のご先祖様です。直接、大国主命を祀ってはいないものの、なるほど氷川神社は出雲神話の重要人物である素戔嗚尊を祀っていた訳ですね。

そして、「日本書紀」などの神話では素戔嗚尊のお姉さんに当たる天照大御神(アマテラスオホミカミ)も一緒に祀られていました。これは姉弟というペアという意味なのか、出雲神話系の神(スサノヲノミコト)と併せて、天皇方の神(アマテラスオホミカミ)も祀ることによって“バランスを取る”政治的配慮だったのでしょうか。

あと、謎なのは菅原道真。摂社に北野神社があり、元は別の場所に独立していた神社だったようですが、明治になってからこの地に移され、合祀されることになったようです。
この摂社の写真、撮り忘れてました。失敗。

ちなみに、境内には他に稲荷社だったり、

富士塚があったと言うことで富士浅間神社もあります。

元々は出雲神話の流れから建立された神社だったのでしょうが、時の流れとともに人々の様々な信仰心から色々な物が足されていったのでしょう。
となると、他の「氷川神社」も創建時は神話に基づくイデオロギーが支配的だったのかも知れませんが、その後の変遷はそれぞれ異なっているでしょうから、今はかなり個性というか、土地ごとに特色を持った存在になっているのかな。そんなことを想いながら各地の氷川神社を訪ねるのも面白そう。

久しぶりに「目黒富士」を下山

「氷川神社」の謎(?)は確認できたので、ついでに「目黒富士塚」の跡も久しぶりに歩いてみました。と言っても、階段で上ってきた分を、脇道から降りる(下山する)だけですが。

「山道」はこんな感じになっています。この右側に階段がある、という位置関係。ほんのちょっぴりですが、登山、、、いや、ハイキングの気分は感じられますかね。

千駄ヶ谷の鳩の森神社の富士塚(千駄ヶ谷富士)に登った時の様子(下記ブログ記事)と比べると分かるように、目黒富士塚には「食行身禄(じきぎょう みろく)」の像だったり、「烏帽子岩」に見立てた石のような“装飾品”は残念ながらありません。

残っている、と言うか、新たに作られたものは「X合目」の道標(正式にはなんていう名前なのかな?)。こんな感じで立てられています。

登山道のスタート地点には鳥居があります。

登山口は、隣のビルとの間、交番の横にひっそりとあります。知らないとここが「登山口」だとは分からないだろうなぁ。

目の前は国道246。そして通りの向こう側には大橋ジャンクションがドンと聳えています。
こんな賑やかな場所だけど、しっかりと今も残っている氷川神社。貴重な存在です。

久しぶりの散歩写真を楽しんだ休日でした。さて、この調子で区内の氷川神社を訪ね歩くのも面白いかな。

コメント

  1. 中野潤子 より:

    登山道の雰囲気いいですね。