改修休館前の江戸東京博物館に行ってきた 江戸東京四百年の歴史を観る

江戸東京博物館 美術展・写真展

江戸東京博物館の常設展・企画展「徳川一門 ―将軍家をささえたひとびと―」を観てきました。
常設展では写真撮影OKです。ただし、三脚・フラッシュNGなどの注意事項には従ってください。
企画展「徳川一門」では特定の作品以外は写真撮影NGです。ご注意願います。

展示内容

常設展の展示構成は以下の通り。

  • 江戸
    1. 江戸城と町割り
    2. 町の暮らし
    3. 出版と情報
    4. 江戸の商業
    5. 江戸と結ぶ村と島
    6. 江戸の四季と盛り場
    7. 文化都市江戸
    8. 江戸の美
    9. 芝居と遊里
    10. 江戸から東京へ
  • 東京
    1. 文明開化東京
    2. 開化の背景
    3. 産業革命と東京
    4. 市民文化と娯楽
    5. 関東大震災
    6. モダン東京
    7. 空襲と都民
    8. よみがえる東京
    9. 高度経済成長期の東京
    10. 現代の東京
江戸東京博物館

「徳川一門 ―将軍家をささえたひとびと―」展の展示構成は以下の通り。

  • プロローグ ―将軍家康―
  • 第1章 御三家・御三卿 ―吉宗の登場―
  • 第2章 一門の広がり ―家斉とその子どもたち―
  • 第3章 激動の中で ―天璋院・家茂・和宮・慶喜―
  • エピローグ ―公爵家達―

感想

入り口を入るとすぐに、日本橋を模した橋が掛かっていて、そこを渡って展示コーナーに行く仕組み。アーチ型の橋を渡ることなど、普段は全く無いので、その感覚だけで違った場所に向かっているんだなという気にさせてくれた。

江戸東京博物館

展示は実物、模型、映像、そして解説パネルから成っている。特に解説パネルが丁寧で、じっくり読んでいるとかなり時間がかかってしまった。図表も多く使っていてとてもわかり易い。庶民の家計簿(何にいくら使ったか)を江戸の職人と現代のサラリーマンとで比較している図など、なるほどこういうふうに並べられると昔の生活が想像し易いなと関心。
また、「江戸時代の握り寿司は屋台で提供されていて、今よりも大きかった」という話は本で読んだことがあったけど、こうやって実物大模型で示されると、「思ったよりもでかいな!」と実感できたのでした。

江戸東京博物館

他にも、天秤棒を担いだり、火消しの纏を担いだりと、疑似体験するコーナーもあって楽しく学べる工夫がいっぱい。子どもはもとより、大人もはしゃいじゃいますね、こういうのは。

パノラマ模型も充実。こちらは江戸城。手前の白い建物は、今も残る富士見櫓ですね。私も以前、写真を撮ったことがあります(Fujimi-Yagura tower – Smartphonography Club)。

江戸東京博物館

こちらは御殿の内部を拡大した模型。松の廊下です。今では寂しく石碑が建っているだけ(江戸城松の廊下跡 – Smartphonography Club)ですが、こんなに広い廊下だったんですねぇ。この一段分だけで我が家よりも広いんじゃないかな。

江戸東京博物館

もちろん、実物の展示もあります。こちらは徳川家康さん。脚をこんな風に伸ばしていて、なんか面白い座り方。よく知らないのですが、これはどういう意味・作法なのでしょうか。

江戸東京博物館

こちらは説明パネル。こんな感じのパネルが一杯です。ミュージアムショップでは「図表でみる江戸東京 江戸東京博物館常設展示図録〔図表編〕」として独立して図録が売られているくらい。しかも、261ページあるようです。これ、なかなか勉強になりますよ。会場でじっくり読んでいると時間もかかるし、疲れてしまうので、図録を購入して後から読む方がいいかも。
って、そんな図録が販売されているのを後で気が付いたので、私は買いそびれてしまいました。これを買うために、もう一度行こうかな。

江戸東京博物館

江戸の長屋の実物大模型。江戸城の松の廊下を見てきた後だと、その格差がさらに痛感できました。この部屋と比べれば、我が家はまだましかな。。。

江戸東京博物館

時代は進んで東京に。明治の頃の実物大の洋館まで展示されています。手前に見える自転車や人力車には実際に乗っかって記念撮影できるようになってます。

江戸東京博物館

「凌雲閣」、通称“十二階”の模型。話には聞いているし、「帝都物語」の映画などでは見たことがあったけど、こんな感じの建物だったんですね。高層ビルと言うよりは“塔”だな、これは。関東大震災で半壊し、その後、危険だからと爆破解体されたとのこと。関東大震災は想定外として、どの程度の地震に耐えられるように設計されていたのでしょうか。

江戸東京博物館

東京大空襲で折れ曲がった鉄骨の実物。これまでだったら“歴史的遺物”という目で見ていたのでしょうが、ウクライナ侵略のニュースを日々、目にしているため、より身近に感じられました。やっぱり戦争はいかんですよ。ましてや、市民を攻撃対象にするなんて。「歴史は繰り返す」とは言い古された言葉ですが、我々は歴史から何も学んでこれなかったのでしょうか。なんともやりきれない気持ちになりました。

江戸東京博物館

この後、東京の高度経済成長の様子なども見られ、観終わって“現代に戻って来た”感じになったのですが、色々と勉強になりました。
これまで、一階で開催された特別展には何度も行ったことがあったけど、常設展を見たのは実は初めて。もっと早くに観ておくべきでした。

2022/4から2025年度中まで大規模改修のため全館休館とのこと。見学はお早めに。

美術展情報

「徳川一門 ―将軍家をささえたひとびと―」展

コメント

  1. 中野 潤子 より:

    写真が撮れるのはありがたいですね。上京しなくなって3年、色々飢えています。今年は行けるといいのですが。いろいろ梯子して見て回りたいです。

    • bunjin より:

      COVID-19は状況が分かりにくくなりましたねぇ。「ただの風邪のレベルになった」という話もあれば、「重症化率・致死率は高い」という話もあるし。私は“都内”をあちこち歩き回ってしまっていますが。