チンパンジーの言語能力は予想以上に高いらしい

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読書するチンパンジーたち 科学
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Science Newsの記事から

科学に関するニュースを発信しているScience Newsをちょこちょこ読んでいるんですが、「へぇ~」と言いたくなる記事も多く、楽しめます。

こちらの記事もその一つ。

チンパンジーは音の組み合わせで「意味」を持たせているらしい

人間(日本人)は「あ」と「す」と発音することによって「明日」という言葉(意味)を伝えられる。チンパンジーも似たようなことができるらしい。

「バイグラム」と呼ぶ、うなり声の後に吠え声または「ふぅ」という息切れのような音を組み合わせることによる手法によって色々な意味を仲間に伝えているのだそうです。単一の音(うなり声、ふ~、など)に意味を持たせるような単純なものは他の生物でもあるそうですが、それらの組み合わせに“新たな意味(概念)”を持たせるという創造的な手法を人間以外が持っていることを発見したのはこのチンパンジーの例が初めてとのこと。例えば「ふ~ + うなり声」は食事に関することらしく、「うなり声 + ふ~」は移動に関することを意味しているのだとか。

研究の次なるステップとしては、二音だけではなく三音以上の組み合わせをつかっているのか、さらには主語+述語と言った文法的な構造を持っているのかを探っていこうとしているそうです。いや、興味深いですね。

動物との会話は可能になるのか?

『報知新聞』 報知新聞社 明治34年(1901)1月2・3日号の「二十世紀の豫言」という記事の中では「人と獣との会話(が)自在(になる)」との項目があるようです。まあ、残念ながら百年後の二十一世紀になっても今だ実現はしていないのですが。でも、こんな研究が進めばいつかは動物たちと会話ができるようになるんじゃないかと想像してしまいます。もう百年かかるのか、AIの学習対象にチンパンジーのうなり声を加えたらあと数年先にはできるようになっているのか、とにかくこれからが楽しみです。

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