ASUSさんからこの機種を借用・試用してこの記事を書いています。
ASUS Gaming V16 V3607シリーズとは
2025/07/04に発売になったばかりのライトゲーマー・クリエーター向けお手軽ゲーミングPC「ASUS Gaming V16 V3607シリーズ」のうちの「ASUS Gaming V16 V3607VM」を先行して試用する機会を得ましたのでご紹介。
まずはスペックから。一番安い機種だと税込139,800円からのバリエーションとなっていて、手が届き易いんじゃないでしょうか。
製品名 | ASUS Gaming V16 V3607VU | ASUS Gaming V16 V3607VM | ASUS Gaming V16 V3607VH |
本体カラー | ブラック | ||
OS | Windows 11 Home 64ビット | ||
CPU | Intel Core 5 プロセッサー 210H Intel Core 7 Processor 240H 2.5 GHz (24MB Cache, up to 5.2 GHz, 10 cores, 16 Threads) | Intel Core 7 Processor 240H 2.5 GHz (24MB Cache, up to 5.2 GHz, 10 cores, 16 Threads) | Intel Core 7 Processor 240H 2.5 GHz (24MB Cache, up to 5.2 GHz, 10 cores, 16 Threads) インテル Core 5 プロセッサー 210H |
グラフィックス機能 | NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop GPU (NVIDIA Optimus Technology対応) (最大65W) ビデオメモリ 6GB | NVIDIA GeForce RTX 5060 Laptop GPU 8GB GDDR7 | NVIDIA GeForce RTX 5050 Laptop GPU 8GB GDDR7 |
ディスプレイ | 16.0型ワイドTFTカラー液晶, 1,920×1,200ドット, 144Hz, ノングレア | ||
メインメモリ | SODIMM 16GB | SODIMM 16GB x 2 SODIMM 16GB | SODIMM 16GB |
記憶装置 | 512GB (PCI Express 4.0 x4接続) | SSD 1TB (PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2) | 512GB (PCI Express 4.0 x4接続) SSD 1TB (PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2) |
インターフェース | USB3.2 (Type-C) ×1 USB3.2 (Type-A/Gen1)×2 HDMI×1 | ||
入力機能 | 102キー日本語キーボード (イルミネートキーボード), マルチタッチ・タッチパッド | ||
Webカメラ | 207万画素Webカメラ内蔵 | ||
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6) Bluetooth 5.3 | ||
電源 | ACアダプターまたはリチウムポリマーバッテリー (3セル/63Wh) | ||
質量 | 1.95 kg | ||
サイズ (突起部除く) | 35.70 x 25.07 x 1.80 ~ 2.20 cm (14.06″ x 9.87″ x 0.71″ ~ 0.87″) | ||
主な付属品 | ACアダプター、製品マニュアル、製品保証書 | ||
ビジネス統合アプリ | WPS Office 2 Standard Edition |
WebカメラがWindows Hello(顔認識)には対応していなかったり、ディスプレイの解像度がFull-HD程度というところでコストダウンしているのかな。
とは言え、CPUやGPUはゲーミングPC・クリエーター向けPCとして充分なパフォーマンスを持っていますね。ベンチマークツールで調べると以下のような数値でした。
外見チェック
まずは見た目のチェックから。
天板はシンプル。カラーバリエーションはなく、ブラック一色です。「ASUS」のいつものロゴがかなり目立ちます。

16インチのディスプレイは180度まで展開できます。

端子類はこんな感じ。
右側面にはUSB3.2 (Type-C) 。
左側面はディスプレイ側(写真左側)から電源端子、HDMI端子、USB3.2 (Type-A/Gen1)、USB3.2 (Type-C)、オーディオコンボジャックとなっています。まあ、これくらいあれば充分でしょうか。
電源端子を挿したところ。後述の通り、ACアダプターは150W仕様になっているので、端子も独自のもの。

上述の通り、カメラは赤外線対応ではないですが、207万画素あるのでビデオチャットには充分でしょう。セキュリティー対策のために物理シャッターも付いています。
ACアダプター。パワフルなCPU/GPUを搭載していますから、電源はどうしても大きくなってしまいますね。150W仕様です。写り込んでいるコンセントと比べるとサイズ感が掴めますでしょうか。料理用の秤で測定したところ、ケーブル込みで474gでした。本体が1.95kgですから、外出時に持ち歩くならばちょっと丈夫なバックパックが必要そう。
102キー日本語キーボードとマルチタッチ・タッチパッド。
キーボードは10キー付きです。最近のWindows PCらしく、Copilotボタンも付いています。
写真では分かりにくいですが、キートップは凹型で指に馴染みます。キーストロークは1.7mmとのこと。なかなかいい感じの打鍵感です。
あと、ゲームでよく使われるA/S/D/Wのキー刻印文字が強調されていて、視認性を揚げています。

ゲームはサクサク動きます
ゲーミングPCを借りておきながら私はゲーマーではないんですが、この機種はライトゲーマー向けということで、その意味では私向きなのかも知れない。
例によってFinal Fantaxy XVのベンチマークツールを使ってそのパフォーマンスを調べて見ました。結果、高品質モードでも「快適」で、標準品質なら「とても快適」との評価が出ました。これならば超重たいゲームを除けば充分でしょう。
Microsoft StoreでFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION Playable Demoを見つけたので、ダウンロードして試してみました。リリースは七年前のようですが、ベンチマークツールと違って実際にプレイしているところを見せることができるので、ちょっとやってみました。と言っても練習用の場面ですが。
実際にプレイしてみましたが、カクカクすることもなくスムースに動き、ちゃんと遊ぶことが出来ました。このあと、ゲームの序盤もちょっと遊べたんですが、私が下手くそすぎてお見せできるようなものではなく、割愛です。
クリエーター向けとしても良さそう
私が期待したのはこちら。写真や動画の編集に使えるかということ。結果はもちろん、問題なし。
試しにAdobe Photoshopで「背景(空)をAIで描き変える」操作をしてみました。これはPhotoshopの機能になりますが、普通の曇り空を認識して夕焼け空などに変えてくれるというもの。PC上で処理が成されるので、それなりにリソースを必要とする処理です。

見ての通り、サクサクと動いて見事に曇り空が鮮やかな夕焼け空に変わりました。処理待ちもほとんどなし。GPUがぼちぼちの“事務用”ラップトップPCだとそこそこ時間の掛かる処理なんですが、これならば色々なパターンを次々に試してみることも苦にならず、作品作りが楽しくなりそうです。
その他、アプリ諸々を動かしてみた
製品展開のバリエーションの中にはオフィス系ソフトをプリインストールしているものもあるということで、“仕事”にも使えるということでしょう。
当然ですが、MicrosoftのOffice製品群(Word, Excel, PowerPoint)はストレスなく使えました。

こちらは処理がローカルではなくサーバーサイドで行われるので、デバイスの性能には寄らないんですが一応、載せておきます。なにせ、ちゃんと「Copilotボタン」が付いていますから。
私はGoogleのGemini派なんですが、各社が競争して機能・性能が向上していくのは歓迎します。ちなみに、Copilot君に「ゲーミングノートPCの特徴」を聞いてみました。鳴るほど、その通り。そしてASUS Gaming V16 V3607シリーズもきちんとこの特徴を抑えています。

オマケでASUSのユーティリティの紹介。こちらはゲーミングPCでなくてもASUSのPCには付いてくるんですが、トータルで色々と世話を焼いてくれるツールです。システム診断やアップデート、そしてオーディオやらバッテリーやらの設定ができるようになっていて、これらが一つのツールにまとまっているので何かと便利。
実はファンクションキーの12番(F12キー)がこのツール(MyASUS)の呼び出しに当てられています。パッと呼び出して、オーディオの設定を「映画モード」から「ゲームモード」に切り替え、なんてこともサクサク出来るので気に入りました。試用中はCopilotボタンよりもこっちを押して呼び出す方が多かった。
感想

久しぶりにFinal Fantasyをプレイしてみましたが、サクサク動いて気持ちが良かった。久しぶりすぎてマウス操作が追いついていかなかったのはご愛敬。それにしても画面がきれいですね。ずいぶんと古いゲームになってしまっているんでしょうが、ライトゲーマーにはこれでも充分。そして、こんなゲームがラップトップPCでできてしまうようになったことにも驚き。
紹介したのはPhotoshopでの画像編集でしたが、動画の編集も試してみました。こちらもサクサク動いてグッド。レンダリングスピードも速くて感激。
ゲーミングPCとしては重くない方かも知れないけど、さすがに“持ち歩き”は厳しそう。あと、ファンの性能が良くてちゃんと冷やしてくれるのはいいのですが、その分、音もそこそこ。公式サイトには「振動を最小限に抑え、静かな動作を保証」とあるけど、さすがにカフェなどで使ったら周りから嫌われそう。遊ぶ場所に注意願います。
なんだかんだ言って値段がお手頃というのが一番のウリかも。
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コメント
私には助手がいないと難しくてよくわかエイません。
写真編集にも向いていると思いますよ、これ。