三谷幸喜・山崎怜奈、アガサ・クリスティの魅力を熱弁

スポンサーリンク
ハヤカワまつり イベント
記事内にアフィリエイト広告が含まれています。

早川書房八十周年 ハヤカワまつりに参加

早川書房とは

株式会社早川書房は、1945年の創業以来、日本の出版界で独自の地位を築いてきた出版社です。特にSFとミステリーの分野に強く、海外の優れたエンターテインメント作品を数多く日本に紹介してきました。

フィリップ・K・ディックやアガサ・クリスティーといった巨匠の作品を送り出し、「ハヤカワ文庫SF」「ハヤカワ・ミステリ文庫」などのレーベルは、多くの読者に愛されています。また、演劇雑誌「悲劇喜劇」の刊行も長く続け、演劇文化の発展にも貢献しています。

そんな早川書房は今年で創立八十周年を迎えたとのこと。1945年が創業ですから“戦後”の歴史とピッタリと重なる訳です。社会の混乱と物資不足の中、それでも出版の会社を興したところがすごいですね。

創立八十周年記念 ハヤカワまつり開催

2025/09/14,15の両日、早川書房は創立八十周年記念として「ハヤカワまつり」を開催しました。書籍やグッズの物販に加え、豪華ゲストによる様々なトークイベントを開催。

  • 神林長平と円城塔が、雪風について語るべきこと
  • 『三体』 VS 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』どっちが面白い? 大森望×小野田和子
  • 読んで、語る『アルジャーノンに花束を』池澤春菜×けんご
  • 映画『遠い山なみの光』公開記念 石川慶×三宅香帆 トークイベント
  • などなど

豪華ゲストはもちろんなんですが、トークテーマがどれも面白そう。
「三体」はNetflixのドラマを観ただけで原作はまだ読めていません。また、ANDY WEIRは「火星の人」をやっと読んだばかり。「アルテミス」と「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は積ん読状態です。カズオ・イシグロも「日の名残り」しか読んでいません。
でも、どのトークショーも面白そう。そして、話を聞いたらきっとすぐにその作品を読みたくなるに違いない。

会場は神保町にある「出版クラブ」。神保町駅A5出口から徒歩二分の便利な場所にありました。出版社のイベントや記者会見、講演会、セミナーなど、さまざまな用途で利用されている場所だそうです。

「アガサ・クリスティーを語る!」三谷幸喜x山崎怜奈 トークショーに参加

さて、私が参加・聴講したのは

「アガサ・クリスティーを語る!」三谷幸喜x山崎怜奈

です。
お目当てはもちろん山崎怜奈さんですが、三谷幸喜さんが何を語るのかもとても興味があったのでした。
トークショーの最初に自己紹介的な時間があったんですが、三谷幸喜さんは山崎怜奈を「友人」と称していました。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」がオンエアしてた期間、山崎怜奈さんは毎回、感想を三谷幸喜さんに送っていたのだそうです。そしてそれを三谷幸喜さんも楽しみにしていたのだとか。
そんな二人のトークショーは、司会者から時間切れストップがかかるくらい盛り上がり、楽しませてくれました。

ハヤカワまつり

アガサ・クリスティの作品ドラマ化で三谷幸喜さんは「オリエント急行の殺人」、「アクロイド殺し」、「死との約束」の脚本を書いている。アガサ・クリスティの熱心なファンであることを公言しているだけあって、他の脚本家の作品も観ていて、「自分だったらこういう演出にしたい」と思っていることが多いそうで、上記の作品では原作に忠実であることを意識したそうです。アガサ・クリスティの作品は小説でありながら映像化したシーンが思い浮かべやすいので、それを裏切る演出はできないのだとか。なるほど、脚本家らしい読み方ですね。

山崎怜奈さんは、アガサ・クリスティの作品はたとえ事前にネタバレを知ってしまったとしても楽しめる作品ばかりだと感じているとのこと。登場人物のちょっとした台詞が実は結末に繋がる伏線になっていることが一杯で、一度目では気が付かない。結論を知ってから読み返すと、なるほどこういうことだったのかと再発見できるので、二度・三度と読んでも飽きないものばかりだと紹介していました。
小学校・中学校では図書委員をしていて、図書室で貸し出し当番をしている最中に多くの本を読んだのだとか。その中にアガサ・クリスティの作品もあり、子どもの頃から親しんでいたそうです。

ハヤカワまつり

トークショーの中では多くの作品が出てきて、二人の話を聞くとどれも読みたくなっちゃいました。そう、実は私はアガサ・クリスティの作品を真面目に読んだことがないんです。映画やドラマでは観たことはあっても、原作をしっかり読んだことがないのでした。
いや、困りました。またこれで積ん読本が増えてしまいそう。トークショーが終わり、まずは三谷幸喜さんが薦めていたこの一冊を早速、購入してしまいました。うむ、頑張って読まねば。。。

ちなみに、山崎怜奈さんの何冊目かの書籍がもうすぐ発売されます。ご参考まで。

コメント