万年筆のインクについて
このブログで前回、新しい万年筆を購入した話を書きました。
その万年筆(パイロット LIGHTIVE)にはインクカートリッジが一本、同梱されていたので、それを挿してすぐに使い始めることができました。

カートリッジ v.s. コンバーター
ところで、万年筆のインクですが、このカートリッジの他にコンバーターというものがあります。カートリッジインクは使い捨てですが、コンバーターはインク瓶からインクを吸い込んで繰り返し使えるという代物です。

簡単に両者の特徴を比べてみるとこんな表になります。
| 項目 | カートリッジ | コンバーター |
|---|---|---|
| インクコスト | 高め | 安い |
| インクの種類 | 限定的(5~10色程度) | ほぼ無限 |
| 使いやすさ | 差し込むだけ | 慣れが必要 |
| 携帯性 | 清潔&安心 | やや面倒 |
| 手入れ | 洗浄しにくい | 洗浄しやすい |
| インク交換 | 簡単・外出先でも可能 | ボトルが必要 |
カートリッジインクの方が持ち運びには便利なのですが、インクの種類が限られていて黒、ブルーブラック、赤以外は店頭に置かれていないことも多い。その点、コンバーターは多種多様な色のインクが瓶に入って売られていて、どのメーカーのインクでも使えるのが魅力的。
ということで、私はコンバーターの方が好みです。
そんなコンバーターですが、日本でお馴染みのセーラー、パイロット、プラチナ、パーカー、Lamyなどはそれぞれ独自規格で、互換性がありません。専用のコンバーターを各メーカーから購入する必要があります。まあ、繰り返し使えるのでコストパフォーマンスは悪い訳ではないですが、最低でも500円はするし、高いものは1,500円くらいでしょうか。万年筆本体がチープな分、なんか高く感じてしまいます。
欧州共通規格コンバーターとは
それぞれのメーカーごとにコンバーターを購入するのは仕方がないかとこれまでは思っていたんですが、最近、コンバーターに欧州共通規格(ヨーロッパ共通規格、国際標準規格)なるものがあるのを知りました。
欧州共通規格は、ヨーロッパを中心に多くの万年筆メーカーが採用している標準化された規格です(ショートサイズとロングサイズ(標準)があります)。そう、欧州共通規格を採用しているメーカー間であれば、異なるブランドのコンバーターやカートリッジを相互に使用できるんです。
ただし、残念ながら「欧州共通規格」と表記されていても、すべてのメーカー間で完全に互換性があるわけではないようで、注意が必要とのこと。
とは言え共通規格に対応しているメーカーの万年筆の中で、最も安いコンバーターが他でも使えるならばラッキーでしょう。
欧州共通規格を採用している主なメーカーは下記の通りとのこと。他にも、上記の独自規格を採用しているメーカー以外であれば欧州共通規格のコンバーターが使える(もしくはそのメーカーのコンバーターを他でも使える)かも知れないようです。
- ペリカン(Pelikan)
- カランダッシュ(Caran d’Ache)
- カヴェコ(Kaweco)
- ウォーターマン(Waterman)
- シュナイダー(Schneider)
- ディプロマット(Diplomat)
- ミドリ(MD万年筆)
ミドリ(MD万年筆)の欧州共通規格コンバーターを買ってみた
ということで、試してみました。ミドリの「MD万年筆コンバーター」をAmazonで購入。私が購入した時は660円でした。

これを使おうという万年筆はDiplomatのマグナム。私が楽天市場で購入した時は1,650円でしたが、今は倍近い値段になっているみたい。ちなみに楽天市場でDiplomatのコンバーターは取扱が少ないのか、1,500円近くします(しかも送料別)。
ということで、ミドリのコンバーターが使えればかなりの節約になるのでした。
Diplomatのカートリッジインク(こちらはショートバージョン)とミドリのコンバーターを比べてみたところ。コンバーターはロングバージョンなので長さに違いはありますが、ペンに挿す部分は確かに似たような形になっています。

無事、コンバーターは万年筆本体に挿せました。インクを吸い込んでみたところ、問題なく吸引できました。もちろん、その後の使用も問題なし。欧州共通規格の互換性の力を完璧に発揮したのでありました。
中国メーカーの欧州共通規格コンバーターを買ってみた
中国にも格安な万年筆を作っているメーカーは数多くあるようで、アリババの通販サイトでそんなメーカーのコンバーターを買ってみました。上記の、独自コンバーターを作っているメーカー以外は(だいたい)欧州共通規格のコンバーターになっているそうなので、これで上手く使えればミッケモノという訳です。
とにかく安いのがウリ。一個50円くらいなんです!さすがにそこまで安いと品質がどうなのか心配になるので、まずはお試しのつもりでの購入です。
購入したのは“Jinhao”というメーカーのコンバーター。もちろん、万年筆自体も売っています。
当たり前でしょうけど、見た目は普通のコンバーターです。

Lamyのコンバーターと並べてみました。大きさ・形状はそっくりで、互換性がありそうな感じがしますが、肝心のペンに挿す部分の径に違いがあります。写真ではちょっと分かりにくいんですが、Lamyの方が穴が大きいんですよ。
さてさて、このJinhaoのコンバーターをKawecoの万年筆に挿してみました。ちょっとキツい感じがしたんですが、その分、ぐらつきなどはありません。
インクを吸い込ませてみたところ、ちゃんと吸引できました。もちろん、筆記も問題なし。Jinhaoのコンバーター、ちゃんと共通仕様になっていたのでありました。
感想

欧州共通規格のコンバーター、今回試した組み合わせでは問題なく互換性を発揮して“共通”に使えることが分かりました。もっと早く知るべきだったな、これは。
ちなみに中国のJinhaoのコンバーターは十本まとめて購入した(というか、その単位でしか買えなかった)ので、これで当分はコンバーターに困らないでしょう。
ここから買えます
今回紹介したものはAmazon.co.jpや楽天市場で購入しました。









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