渋谷猿楽町の「旧朝倉家住宅」で緑に癒やされる

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旧朝倉家住宅 散歩写真
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旧朝倉家住宅とは

東京都渋谷区猿楽町にある「旧朝倉家住宅」は、1919年(大正8年)に建てられた歴史的建造物です。東京府議会議長や渋谷区議会議長を歴任した朝倉虎治郎氏の邸宅として建設されました。関東大震災以前の姿を残す数少ない大規模な和風住宅であり、その歴史的価値の高さから2004年(平成16年)に国の重要文化財に指定されています。

戦後は所有者が変わり、農林省などを経て、1964年(昭和39年)から2002年(平成14年)頃までは経済企画庁(現・内閣府)の「渋谷会議所」として長く使用されていました。その間、一部の部屋が会議室用に改装されるなどの変遷を経ましたが、幸いにも取り壊しを免れました。その後、渋谷区が管理者となって整備が進められ、2008年(平成20年)6月8日から広く一般公開が始まりました。

敷地内には木造2階建ての主屋や土蔵があり、ほぼ全室が畳敷きの内部には銘木を用いた「杉の間」など、大正期の格式高い意匠が随所に残されています。また、斜面の地形を活かした回遊式庭園では、春のツツジや秋の紅葉など四季折々の自然を楽しむことができます。都心にいながら大正ロマンを体感できる貴重なスポットです。

門柱の上に乗っている門灯ですが、外から見ると真っ白ですが、裏側を見るとこの通り。上記の通り、以前は「渋谷会議所」として使われていた名残がこんなところに。

旧朝倉家住宅

苔生す庭の緑が目に優しい

ゴールデンウィークに訪れたこの日は、初夏のような暖かなお天気で、庭園は瑞々(みずみず)しい新緑に包まれていました。杉皮葺きの屋根をもつ、素朴で味わい深い庭門をくぐり抜けると、外の喧騒から切り離されたような、静寂に包まれた緑の世界が広がっています。足元の美しい苔や心地よい木漏れ日が、心安らぐ空間を作り出していました。

旧朝倉家住宅

庭園に面して大きく窓が設けられてい、邸内からこの景色をのんびりと眺められるようになっています。さらに、この庭の先にはかつて、富士山まで見渡せる景色が広がっていたようです。残念ながら今は周りにビルが建ち並び、そのような景色は過去のものとなってしまっていますが。

旧朝倉家住宅

雨戸の存在が懐かしい。私の実家もかつてはこんな雨戸があったなぁと、しみじみと思い出しました。
ガラスに映る庭の緑もきれい。一部のガラスは明治の頃のものが残っているのかな。ちょっと歪んでいるところがとても味わい深い。

旧朝倉家住宅

足元に視線を落とすと、そこには見渡す限りの緑の苔が広がっていました。木々の隙間からこぼれ落ちる柔らかな光が苔を照らし出し、まるで緑の絨毯が煌めいているようです。長い年月をかけて地表を這うように伸びた樹木の太い根は生命力に溢れ、静かな庭園の中に力強い躍動感を感じさせてくれます。

旧朝倉家住宅

金田一耕助の物語に出てきそうな豪邸

旧朝倉家住宅は内部も見学できます。そこは横溝正史の「犬神家の一族」の舞台のような日本家屋。薄暗い、畳敷きの廊下が過去へと誘ってくれていそう。

旧朝倉家住宅

昔の人は足腰が強かったのでしょう。急勾配の階段は、運動不足の身には応えます。

旧朝倉家住宅

大正期に建てられた邸宅ですから、もう洗面所もちゃんとしています。しかも広い。風呂場の脱衣所ならば分かるけど、トイレにこれだけのスペースは必要なのだろうか。
“ウサギ小屋”マンションに住む自分にはこんなところで変に羨ましい気持ちがわき上がってきた。

  • 旧朝倉家住宅
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静謐な空気が漂う邸内の茶室は、四畳半という限られた美しい空間です。部屋の中央に目を向けると、囲炉裏かと思うほど大きな炉が切られているのが特徴的です。湯の沸く音や茶の香りを感じながら、かつてどのような客人たちがこの場所を訪れ、主の点てるお茶を楽しんだのかと想像が膨らみます。

旧朝倉家住宅

ススキなどの秋草が風にそよぐ野原に、馬を駆る武者の姿が描かれた美しいふすま絵。勇壮な狩りの情景でありながら、不思議と静かで穏やかな空気をまとっています。この絵を眺めながら、当時の主がどのような想いを胸に日々を過ごしていたのかと、ふと想像が膨らみます。

旧朝倉家住宅

木目を活かした柱の美しさに目を奪われます。随所に銘木が使われている旧朝倉家住宅ならではの、職人のこだわりが光る空間です。

旧朝倉家住宅

これだけの大邸宅。さて、この金庫にはどんなお宝が入れられていたのでしょう。庭園や座敷の美しさをさんざん語ってきたけど、最後は下世話ではあるけど、やっぱり気になることはこれ。

旧朝倉家住宅
ぶんじん
ぶんじん

休日にぶらりと寄ってみた「旧朝倉家住宅」。新緑のこの季節の庭の景色が良かった。緑色は目の癒しになるとは良く言われるけど、であれば木々の若葉と地面の苔と、上下に緑が広がるこの庭はベストでしょう。のんびりリフレッシュできました。

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