劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』 :ハラハラドキドキがスケールアップしてました

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劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』 映画・演劇
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★ あらすじ

東京で成功を収めた緊急救命室 MER。国は各地でMERを立ち上げていった。その一貫として、九州・沖縄の島嶼エリアを船で廻る「南海MER」が創られ、半年のテスト運用を行っていた。指導員として東京MERのチーフドクターの喜多見と看護師長の蔵前が派遣され、南海MER(候補)のチーフドクター牧志、看護師兼操舵士の常盤、看護師の知花、麻酔科医の武と行動を共にしていた。

だが、半年のテスト期間で緊急出動はほとんどなく、南海MERは取り潰しがほぼ確定状態だった。MERで活躍することを夢みている常盤や知花らはやる気を失いつつあり、士気はは下がっていた。

そんな時、とある島で大規模な噴火が発生した。全島民は79名。火山弾が飛び交い、溶岩が居住エリアに迫ってくる。その激しい噴火のため、空からの救出はおろか、近づくことも不可能な状況だ。海上保安庁の救出船が向かうが到着までには時間がかかってしまう。

南海MERはちょうど近くの海を航行していたため、島に急行する。だが、火山弾は海にまで降り注いでいて容易に島に近づくことができない。多くの島民たちは港に避難しているが、溶岩が流れ出した北部の集落では老人や子どもが取り残されてしまっていた。
南海MERには安全確保のため島から離れて待機するように命令が下る。だが、噴火は規模を拡大し、大多数が避難している港にまで溶岩が迫ってきた。

「死者ゼロ」を目指すMERだが、果たして南海MERはこの危機を乗り越え、島民たちを救助することができるのか。残された時間はほとんどない。

★ キャスト&スタッフ

  • 出演:鈴木亮平、江口洋介、菜々緒、高杉真宙、生見愛瑠、宮澤エマ、賀来賢人、石田ゆり子、中条あやみ、小手伸也、佐野勇斗、ジェシー、フォンチー、玉山鉄二、橋本さとし、渡辺真起子、鶴見辰吾
  • 監督:松木彩
  • 脚本:黒岩勉
  • 製作:高橋正尚、八木亜未
  • 音楽:羽岡佳、斎木達彦、櫻井美希
  • 美術:高田圭三
  • テーマソング:「幕が上がる」 back number

★ 感想

ドラマ(TOKYO MER~走る緊急救命室~)と前作の映画(劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』)も全て観ている。奥さんもファンなので二人して劇場に観に行った。こういう“パニックもの”は映画館の大スクリーンで観るべきだろう。

今回もまた、エンターテインメントとして“安心して”観られる作品だった。ハプニングの連続だが、彼らはそれを次々に乗り越えていく。そして、かつての時代劇のようにちゃんとハッピーエンドで幕を閉じる。そう、ハラハラしながらも最後はスッキリした気分にさせてくれるのだ。
バッドエンドだったり、リアリティを追求してグレイなままで終わる作品もそれはそれで色々と考えさせてくれるので悪くはない。だが「水戸黄門」のようにヒーローが活躍する作品はやはり欲しい。しかも、アメコミ原作ほど何でもありの設定ではなく、それなりに背景にも納得感がある方が感情移入し易い。その塩梅が良くできた作品だった。

鶴見辰吾はすっかり憎まれ役が板に付いてきてしまったが、今回も良かった。嫌われ役がちゃんと嫌な奴じゃないと主人公が引き立たない。お蔭で賀来賢人が一層、格好良く見えた。
生見愛瑠も、頼りない新人が段々しっかりしていくという過程を上手く見せてくれた。こういう成長譚が織り込まれているのもパニック映画には必要でしょう。

ネタバレにならないように紹介するのは難しい。ほとんど結末を言っちゃっているが、まあ想像通りだから問題ないでしょう。とにかく、観終わって「ああ、面白かった」と言える作品でした。

★ 公開情報

★ 原作本、他

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