初めてのMRI検査

MRIとはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴映像)の略で、Nuclear Magnetic Resonance(核磁気共鳴)の原理を使った診断装置のこと。静磁場内に身体を入れ、そこに特定周波数の電磁波を照射すると、静磁場によって整列していた体内の水素原子が共振する。電磁波照射を止めると、水素原子がまた元に戻り、その時に電磁波が生じる。この電磁波を捕らることによって体内の様子を知る。

ということで、レントゲン撮影の結果ではよくわからんと言われて、このMRI検査を受けることとなった。二回目となる大橋病院への通院だ。二回目からというか、予約を入れてあれば、入ってすぐにあるCDのような機械に診察カードを入れるだけでチェックインできる。チェックイン完了と、今日の診察(今回は検査だが)の内容が書かれた紙がプリント・アウトされてくる。これを持ってレントゲン室に向かう。ここの受付に、さっきの用紙と、前回の時にもらった予約票、および同意書を出す。同意書だが、内容は造影剤の危険性に対する注意と、それに対しての「同意」となっていた。ちょっと怖いことが書いてあって、副作用としてかゆみや痛みが出るくらいはいいのだが、「ごくまれに死亡する例もある」などと書いてある。うーむ、死んでもいい、と同意しなきゃいかんのかと思ってしまったが、ま、大丈夫でしょう。素直にサインをして提出した。

MRI検査室は地下にあった。まずは控えの間に通される。ベンチとロッカーが二つあるだけの四畳半程度の部屋だ。ここで検査員が説明をしてくれた。下着はつけていていいけど、金属類は全部はずすことなどの注意を受ける。ロッカーに荷物と着ているものを収め、代わりに渡された検査衣を着る。浴衣のようなものだが、内側と外側に二本ずつ、留めるための紐がついていて、脚の部分がはだけないようになっていた。おじさんの私には必要ないが、女性には親切な造りだろう。着替えた頃、もう一度、検査員が入ってきて今度は耳栓(イアーウィスパーの類。メーカーは不明)を渡される。これをセットして、いざ検査室に向かった。がらんとした部屋の真ん中に、検査機が鎮座ましましている。ベッドに横になると、ひざの下に硬い枕を置かれ、ちょっと脚をまげた体勢となった。普通の人なら問題ないのだろうが、横幅の広い私にとってはちょっと窮屈なベッドで、腕を下に置くだけのスペースが横にほとんど無いほどのスリムサイズだ。コニシキさんはこの検査を受けるのは無理なんじゃないだろうか。しかも、「検査に耐えられなくなったら(?)押してくれ」と言われて、ブザーのスイッチを持たされてしまい、気をつけの姿勢を維持していなければならないのが少々辛かった。そうそう、このブザーだが、空気圧でスイッチが入るようになっているのか、カメラのレンズを掃除するエアーブラシのような格好をしていた。

さて、検査員がガラス張りの操作室に戻り、検査開始だ。ベッドが移動したのか、わっかの部分が動いたのかよくわからないが、とにかくどっちかが動いて「所定の位置」にセットされる。目の前にわっかがきているし、動いてはいけないと言われているので何も見えない。わっかの内側にカメラがセットされていたが、あれは顔を映す監視用のカメラなのだろうか。苦しそうな顔をしたら助けてくれるのかな。気をつけした腕がちょっと厳しいです、ってのはどんな顔をすればいいだろうか、などと思っていると大きな音がしだした。周期的なゴンゴンゴンという感じの音だ。耳栓をしていてもはっきり聞こえるのだから、かなりうるさいのだろう。そのうちに電磁波が照射されているだろうお腹の辺り(実際は腰椎を診ているのだから腰の辺り、と言うべきか)が温かくなってくる。よーく感覚を研ぎ澄ますようにすると、お腹を輪切りにされているような感じで、温かい紐を乗っけられているように局所的に温かさを感じる。その位置がだんだんと移動するのだ。うむ、細かくスライスされているぞ。と、音がやむ。が、またちょっと違うゴンゴンゴンが始まる。こんなのが三、四回繰り返され、検査は終了となった。耳栓をしているのを知ってか知らずか、普通の声で「終わりました」と教えてくれる検査員。耳栓をはずしつつ、聞きなおしてしまった。

控えの間に戻ると、外来精算窓口に出す書類一式をクリアファイルに入れて渡された。着替えをしておしまい。おっと、検査衣はどこに返せばいいんだろう?特に注意書きは無かったようだ。仕方なく、ロッカーの中のハンガーにかけて入れておいた。帰りがけ、記念に(?)MRIの注意書きが書いてあったパンフレットをもらってくる。

今日はこれでおしまい。料金は5,790円なり。6,000円を出し、帰りのバス代210円が手元に残った。なかなか面白い体験だった。さて、検査結果を聞きに、明日も来なければ。

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