HP Experience AcademyでAI PCを学ぶ
2024年の3月にHPからAI PCの発表会(HP Envy x360)があってから一年が過ぎ、またまたHPがAI PCをアピールするイベント「HP Experience Academy」を開催し、参加してきました。
去年のイベントの様子は下記の記事を参照願います。
リリースしてから100万ユーザーを獲得するまでに旧Twitterは六ヶ月かかったのに、ChatGPTはたったの二ヶ月だったとのこと。それだけ世間の関心と期待値が高かったということなのでしょう。そこから一気に広がったAI技術。今や生成AIサービスなどは毎日の仕事や生活に欠かせない存在になりつつあります。私も本職の仕事で調べ物をする時や、このブログではアイキャッチ画像の生成などに使っています。ちなみに私は“GEMINI派”です。ほんと、便利です。
そんなAIをより使いこなすためのヒントを今回のイベントで知ることができました。
具体的には、HPのAI PCでこんなシーンで使ったらいいよ、というユースケースの紹介です。それがこちら
- AIを自分だけの先生にする
- AIをセルフ情シスにする
- AIを専任助手にする
- AIをカメラマンにする
CopilotやGeminiなどのAIツールは、色々な質問に答えてくれますが、これは言わば自分専任の先生のようなものと思える訳です。しかも、生身の人間の先生と違って、何度同じ質問をしても、「何で?何で??」としつこく質問してもいやな顔をしない。好きなように掘り下げていけるのです。
その応用例の一つが「セルフ情シス」。情シスとは「情報システム(部・課)」の略で、会社の中でパソコンやネットワークのお世話をしてくれる部署のこと。そう、パソコンで分からないことが出てきた、トラブルが発生したって時にAIに聞けば対処法を教えてくれる。会社にいれば本物の情シスに問い合わせればいいけど、個人の場合はAIが対応してくれるんです。
あと、HPのAI PC(の一部機種)には“HP AI Companion”というツールがインストールされていて、AIをより簡単に使いこなすことができるようになっているそうです。その一つの例がGoogleのNotebookLMのような使い方。ファイルを読み込ませておくとその内容を分析して質問に答えてくれるというもの。例えば、最近はパソコンにしろ家電にしろ、取扱説明書をPDFで配っていることが多いですが、これをまとめてHP AI Companionに入れておけば、「この洗濯機でウール製品を洗うときにはどうやればいいんだっけ?」などの質問に答えてくれる訳です。自分で取扱説明書を読み込む必要がなくなります。まさに、AIが専任助手もしくは秘書のような仕事をしてくれるのでした。
ちなみに、今回のイベントのお土産です。HP印のどら焼き(笑)。これはAIとどういう関係があるのだろうか?

ちなみに、Geminiに「AIと、和菓子のどら焼きには何か関係がある?」と質問したら以下の答えを示してくれました。
はい、AIとどら焼きには関係があります。特に、伝統的なお菓子であるどら焼きの製造現場で、AI技術の活用が始まっています。
具体的には、AIが熟練職人の「技」を学習し、品質の維持や向上に貢献している事例があります。
AI職人が焼き上げるどら焼き 👨🍳
老舗和菓子店の文明堂では、どら焼き「三笠山」の製造工程にAIを導入しています。
- 焼き色の判定: AIがカメラで撮影したどら焼きの焼き色を瞬時に判定します。これにより、熟練職人が長年の経験で培った「理想の焼き加減」をデータ化し、品質のばらつきを抑えることができます。
- 技術の継承: 職人の高齢化や人手不足が課題となる中で、AIは伝統の味と品質を守り、次世代に技術を継承するための重要な役割を担っています。
未来のどら焼きとAI 🤖
今後、AIはさらに多様な形でどら焼きに関わっていく可能性があります。
- 新しいレシピの開発: AIが膨大な食材の組み合わせや味のデータを分析し、これまでになかった新しいフレーバーのどら焼きを開発するかもしれません。
- 需要予測: AIが天候や時期、イベントなどのデータから売上を予測し、食品ロスを削減することにも貢献します。
- パーソナライズ: 個人の好みやアレルギー、健康状態に合わせて、最適な材料や甘さの「あなただけのどら焼き」を提案するサービスも考えられます。
このように、AIはどら焼きの伝統を守るだけでなく、その新たな可能性を広げるパートナーとなりつつあります。
HP 個人向けPCラインナップ:OmniBookシリーズ
イベントではそんなAIがもっと気軽に使えるAI PCとして、HPのOmniBookシリーズのラップトップPCが展示され、実際に触ってみることもできました。
HPと言うと会社で使うビジネスユースのパソコンを扱っている会社、というイメージがまだまだ強いんじゃないかと思われますが、個人向けPCのラインナップも充実しているんだよ、と訴えるのが今回のイベントのもう一つの主旨。
HPの個人向けPCがこのOmniBookシリーズです。以下の表のように、グレード別に展開されています。
OmniBook Ultra | OmniBook X | OmniBook 7 | OmniBook 5 | HP | |
フォーム | コンバーチブル有り | コンバーチブル有り | クラムシェルのみ | クラムシェルのみ | クラムシェルのみ |
プロセッサ(最大) | Intel Core Ultra9 | Intel Core Ultra7 | Intel Core Ultra7 | Intel Core Ultra7 | Intel Core Ultra7 |
AI PC | 全機種 | 全機種 | 一部対象 | 一部対象 | なし |
HP AI Companion | 搭載 | 搭載 | 一部搭載 | 一部搭載 | なし |
Copilot+PC | 対応 | 対応 | 一部対応 | 一部対応 | なし |
カメラ | 9MP IR | 5MP IR | 5MP IR | Full-HD IR | HD |
Poly Camera Pro | 対応 | 対応 | 対応 | なし | なし |
スピーカー | Poly Studio クアッドスピーカー | Poly Studio デュアルスピーカー | Poly Studio デュアルスピーカー | デュアルスピーカー (No Bland) | デュアルスピーカー (No Bland) |
HP OmniBook X Flip 14-fm をタッチ&トライ
私がイベントでいじってみたのはOmniBookシリーズの中のHP OmniBook X Flip 14-fmでした。
AI演算能力に特化したNPU(Neural Processing Unit)を搭載した最新プロセッサーIntel Core Ultraが組み込まれています。14インチのOLED(有機EL)ディスプレイと、動画・映画・音楽を良質のサウンドで再現するPoly Studio デュアルスピーカーを搭載。
今やお馴染みになった、AI PCのシンボル的な「Copilotボタン」がちゃんと付いています。
重さは約1.4Kgで、14インチとしてはまずまずではないかな。

端子類も充実。ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート、USB Type-A 10Gbps × 2、HDMI 2.1、Thunderbolt 4 with USB Type-C 40Gbps (Power Delivery、DisplayPort 2.1、電源オフUSBチャージ機能対応)、USB Type-C 10Gbps (Power Delivery、DisplayPort 1.4a、電源オフUSBチャージ機能対応)となっています。
ディスプレイは360度回転して、タブレットとしても使えるパターンです。「ヒンジ部分がしっかりしているんです!HPのパソコンは“造り”がいいんです!!」と、イベントの説明員さんが力説していました(笑)。確かに、頑丈さはHPのパソコンのウリの一つという印象です。
その場では負荷のかかる動作をさせられなかったので確認はできていませんが、見ての通りに吸排気機能もしっかりしていそう。

ゲーミングPC OMEN 35L
そうそう、知る人ぞ知るかも知れませんが、HPはゲーミングPCも昔から出しています。その一つがOMENシリーズ。なぜか、ゲーミングPCって光るんですよ。本体やキーボードだけでなく、このシリーズではマイクまで光っていました。

しかも、光らせかたをカスタマイズするためのツールもインストールされている徹底ぶり。バックライトキーボードの色を見ての通りに簡単に設定することができるのでした。
もう、ピカピカです。

感想

今回のイベント、なんと「CONRAD TOKYO」で開催でした。

いやぁ、気合いが入っていますね。「HPは企業向けだけではなく、個人向けPCもやっているんだぞ」ということをアピールするのが大きな狙いのようです。そのためか、いわゆる“インフルエンサー”と言われる人たちもいっぱい招待されていました。私は“アフィリエイター枠”での参加で、つまりはおじさん・おばさんの一人。着飾っているインフルエンサーのみなさんとは対照的で、それも面白かった。
私は上記の通り、PCだけを写真に撮るんですが、インフルエンサーのみなさんはPCを持った姿を写真に撮ってもらっていました。なるほど、違うもんですねぇ。
と、内容とは関係ない話をしちゃいましたが、イベント自体はとても楽しいものでした。AI PCに関して改めて現状を知ることができましたし、「電化製品の取説を読み込ませると便利だよ」なんてヒントももらえましたし。値段が手頃のOmniBookシリーズを実際に手に取ってみることができたのも良かった。コストパフォーマンスがいい機種だなと思いました。
ここから買えます

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