HP Envy x360 14 は個人向けAI PCを目指す

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HP Envy x360 14 ガジェット
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HPの新製品説明会に参加

クリエーターやアフィリエイター向けに開催された「HP Envyシリーズ新製品説明会」に参加してきたのでレポートします。

ChatGPTが世の中に大々的にお披露目されたのが2022年11月。そこから一気に広まって行ったこともあり、去年2023年が「生成AI元年」と呼ばれているのだとか。生成AIはすでに色々な利用がされているのはご存じの通り。
さて、HPさんは、今は生成AIのほとんどがクラウド側で実行されているものを、手元のデバイス(詰まりはパソコン)で実行すればスピードアップに繋がるとし、「AI PC」を推していくそうです。その第一弾が今回紹介されたHP Envy x360(エックス・スリー・サーティーと読むらしい)。ディスプレイサイズが13, 14, 15, 16インチとバリエーションがあり、14インチはCPUがIntelとAMDの二パターンあるようです。
一番の特徴はCPU, GPU(いわゆるグラフィックエンジン)に加え、NPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)が組み込まれていること。NPUは、人間の脳神経系を模したニューラルネットワークを組み込んだ人工知能専用のプロセッサーです。このNPUによって、上記の通り、デバイス側でさらなる高速の処理ができるようになり、AIをもっと使い易くできるという仕掛け。

AI PCをわかり易くプッシュするため、「なりたい自分を、起動しよう」というキャッチコピーを掲げています。AIの力を借りて会社員とYouTuberを兼ねたり、子育てしながら音楽の道も進んでいったり、そんな感じで仕事は仕事としてやりながら、自分のやりたいことも少ない時間で濃密に進めていく。そこでAI PCが強力にバックアップしてくれる、という訳です。
そうそう、そんな強い味方になるということで、これからは「PC」を「パーソナルコンピューター」ではなく、「パーソナルコンパニオン(相棒)」の略だとしよう、ということもアピールしてました。

HP Envy x360 14

説明会はなかなか豪華。著名人をゲストに招いてのトークショーもありました。HPのマーケティング本部の方に加え、脳科学者の茂木健一郎さん、NewsPicksStudiosの金谷亜美さんが登壇。AIがクリエーターたちの”相棒”になってくれる時代はもう来ている、躊躇せずにまずは使い始めてみようと力説。茂木さん、サービストークが多すぎる気はしましたが「今始めないと大きく差がつく(だから、今、HP Envy x360を買おう・・・)」という話はそれなりに説得力がありましたけどね(笑)。

HP Envy x360 14

HP Envy x360 14のデモも兼ねてIntelのマーケティングの方とSOUNDRAWのCEOが登壇。SOUNDRAWは作曲をしてくれる生成AIサービスだそうです。コンテンツクリエイターが自分の作品に音楽を足したい時、著作権問題をクリアした”オリジナル”楽曲を雰囲気に合わせて作ってくれる、といった使い方だそうです。
実際、デモで「ジャジーな雰囲気の曲」みたいな入力をしてその場でそれっぽい曲を作る一連の流れを見せてくれました。なるほど、生成AIって使わにゃ損ですね。

HP Envy x360 14

HP Envy x360 14を実体験

会場には当たり前ですが自由に触ることができるHP Envy x360 14が何台も用意されていました。ちょっとわかりにくいですが、こちらは(SOUNDRAWとは別の)楽曲生成アプリの実演。
NPUを積んでいない旧型機との比較をしていて、NPU有りのHP Envy x360 14は約70%の速度アップが図れていることを示してくれました。

HP Envy x360 14

”x360”の名前がついたHPの機種はこのようにディスプレイが360°回転するのが特徴。タブレットのように使うこともできるし、このように”テント型”に立てて動画を見る(手前にキーボードがないので視界を邪魔せずに画面に集中できる)といった使い方ができます。

HP Envy x360 14

端子類。
右側面写真右側(ディスプレイ側)からUSB Type-A 10Gbps、ヘッドフォン出力 / マイク入力コンボポート。

HP Envy x360 14

左側面写真左側(ディスプレイ側)からUSB Type-A 10Gbps (電源オフUSBチャージ機能対応)、HDMI 2.1、Thunderbolt4 USB Type-C 40Gbps(Power Delivery、DisplayPort2.1、電源オフUSBチャージ機能対応)、SuperSpeed USB Type-C 10Gbps (Power Delivery、DisplayPort1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)。

HP Envy x360 14

キーボードはこんな感じ。変形キーはなく、きれいに整列しています。右下にMicrosoftのCopilotボタンがあるのが「AI PC」であることを主張しています。
他にも、ファンクションキーの並びに「マイクミュート」ボタンがあるのも特徴。リモート会議の時に便利ですかね。

HP Envy x360 14

感想

ぶんじん
ぶんじん

「2024年をAI PC元年にしたい」、「PCはパーソナルコンパニオンの略」という話からHPさんの“気合い”を感じた。

その一方で、効率アップが70%というのは「もう少しかな」という気がしないでもない。「桁違い」となれば茂木健一郎さんの言葉がなくても即、購入したけど。

とはいえ、「初物」好きの江戸っ子(実際には下北沢近辺で生まれたので武蔵国生まれだが)としてはかなり興味のあるところ。私はGoogleの「Gemini」を主に使っていますが、たしかに便利。調べ物をするにしても色々な情報をまとめてくれているので分かり易い。あと、たまにPhotoshopで画像生成もやったりしてます。NPUの仕組みをまだよくわかっていないのだけど、Geminiはクラウド側処理でPhotoshopはデバイス側処理をしているんじゃないかと思うので、後者の方はHP Envy x360で実行すればより速く処理ができるはず。早く結果が出るということは、何度も気に入る結果が出るまで繰り返すことができるようになるということだから、これは大歓迎でしょう。
機会があればHP Envy x360を触ってみたいものです。

私は買い替えになるからすぐに手を出すことは躊躇しちゃうけど、これからラップトップPCを買おうという人は、いい選択肢の一つになるんじゃないでしょうか。NPU搭載というだけではなく、ディスプレイも有機ELできれいだし、サウンドはPolyの技術を取り入れているし、動画を観るにも音楽を聴くにもよいでしょう。

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