ASUSさんからこの機種を借用・試用してこの記事を書いています。
ASUSのゲーミングPCブランド ROGシリーズ
ASUSのROG(Republic of Gamers)は、ゲーマー向けの高性能なパソコンや周辺機器を提供するブランドです。高い性能と耐久性が特徴で、最新のCPUやGPUを搭載しており、最新のゲームや高負荷のアプリケーションでも快適に動作します。また、ROGのパソコンは、オーバークロックに対応しており、パフォーマンスを最大限引き出すことができます。
マウスやキーボード、ヘッドセット、モニターなどもシリーズ展開されていて、“Republic(共和国)”と名づけるだけあって、統一した世界観を持ったブランドになっています。
ROG FLOW Z13 GZ301VVとはどんなモデルか?
私はゲーマーではないのですが、写真や動画の編集をちょこちょこするので、「グラフィック性能のいいパソコン」という意味でゲーミングPCには興味を持っています。ちょっと前までは、ゲーミングPCというとごっついフルサイズのタワー型デスクトップPCというイメージでした。が、最近はラップトップ・ノートPCでも”ゲーミングPC”を謳うものが増えてきましたね。
そんな一台がASUSから新たに発売されたROG FLOW Z13 GZ301VV-I9R4060。今回、このモデルを試用する機会を得たのでレポートします。
主な特徴とスペック詳細
このモデルの一番の特徴は2-in-1タイプだということ。キーボードが着脱式になっています。そう、キーボードを外してタブレットにもなるんです。また、全体の重さも約1.5Kgということで、普通に持ち運びができす。つまりは、外出先で気軽に写真編集やらゲームを楽しむことができるという訳。もちろん、ハイスペックのCPU/GPUですから、ExcelやPowerPointを使っての資料作成やら、プログラミングも楽々できてしまうでしょう。パワーは正義ですからね。
ただ、ハイパワー==ファンがぶんぶん回ってうるさい、というイメージがありました。が、このモデルでは基板・部品の熱伝導性を向上させ、少々使ってもファンが回りださずに済ませているんです。これ、実際に使ってみての感想ですが、YouTube Musicで音楽を聴きながら、Chromeでタブをいっぱい開き、写真編集アプリを使ってもファンは動きませんでした。これならば静かなカフェで使っていても周りの迷惑になりませんね。
さて、スペックを確認しておきましょう。公式サイトの情報によると、以下の通りとなっています。いや、すごい。
製品名 | ROG Flow Z13 GZ301VV | |
型名 | GZ301VV-I9R4060 | |
OS | Windows 11 Home 64bit | |
CPU | CPU名 | インテル Core i9-13900H |
動作周波数(標準/最大) | P-core 2.6GHz/5.4GHz (6コア) / E-core 1.9GHz/4.1GHz (8コア) | |
キャッシュ | 24MB | |
メモリー | 16GB LPDDR5-5200 | |
表示機能 | ディスプレイ | 13.4inch ワイドTFTカラー液晶 2560×1600 165Hz |
グラフィックス機能 | NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU (NVIDIA Optimus Technology対応) 8GB | |
記憶装置 | SSD | 1TB (PCI Express 4.0 x4接続) |
サウンド | ステレオスピーカー内蔵 (1W×2), 3D アレイマイク内蔵 | |
カメラ | インカメラ 503万画素赤外線(IR)カメラ内蔵(Windows Hello対応) アウトカメラ 1,258万画素Webカメラ内蔵 (オートフォーカス対応) | |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6E), Bluetooth 5.1 | |
入力機能 | タブレット | 10点マルチタッチ・タッチスクリーン (静電容量方式) |
着脱式キーボード | 82キー日本語キーボード (RGB イルミネートキーボード) | |
I/F | タブレット | Thunderbolt 4 (Type-C) ×1, USB3.2 (Type-C/Gen2)×1, USB3.2 (Type-A/Gen1)×1, microSDカードスロット, マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 |
電源 | Type-C/130W ACアダプター (20V/6.5A) またはリチウムポリマーバッテリー (4セル/56Wh) | |
バッテリー | 駆動時間 約8.8時間, 充電時間 約1.7時間 | |
サイズ・重さ | タブレット | 302x206x14.3mm, 重さ 約1.2Kg |
キーボード | 302.8×228.12×5.6mm, 重さ 約350g | |
付属品 | ACアダプター, 製品マニュアル,製品保証書, デタッチャブルキーボード |
ラインナップとして、GPUが異なるモデルも用意されています。
- GZ301VU : NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop GPU, 6GB
- GZ301VF : NVIDIA GeForce RTX 2050 Laptop GPU, 4GB
概観
外観を見ていきましょう。
全体感はこんな感じ。そうそう、静音性能が高いよ、と言ったのですが、OS起動時にROGのかっこいいシステム音が鳴るので、これだけは気を付けてください。静かな場所だとかなり響きます。
キーボードは上述の通りに着脱式。キー配置は82キーの日本語配列です。極端な変形キーはありません。このブログの記事もROG Flow Z13 GZ301VVで書いていますが、素直な配列になっているので打ち間違いもありません。
ただ、このように傾斜をつけて使用することができるのですが、剛性がちょっと気になります。キーを打った時にキーボードが全体的にたわむ感じがどうしてもしてしまう。
私は、こんな感じでキーボードの接続部を延ばし、キーボード底面全体をテーブルにくっ付ける形で使いました。私はこの方が気持ちが良かったんですが、まあ、これは人の好みかも知れません。どちらでも使えるのがグッドですね。
さて、使用時にはこのように本体と一体化しているスタンドを持ち上げて使えます。引き上げ易いように取っ手がついています。
立てるとこんな感じ。
スタンドのクランク部分はかなりゴッツい造りになっています。これならば耐久性もありそう。
このスタンド、ここまで倒せます(折り曲げられます)。タブレットで絵を描くなんてことをする場合はこのくらいの方がやり易いかも知れません。
電源ボタン、音量ボタンは右側面に配置されています。写真右側がキーボードのある方。
電源端子はThunderbolt 4 (Type-C)。左側面に配置されています。ただ、消費電力は130Wもあるので、付属のACアダプターじゃないと厳しいでしょう。このACアダプターの重さはgでした。本体・キーボードと一緒に持ち歩くのはちょっとしんどいかな。スペック表上のバッテリー駆動時間や約8.8時間とあるので、カフェで仕事する分には問題ないですが、丸一日がっつり仕事をするならば、重たくてもACアダプターは必須でしょう。
ケーブルを挿してみたところ。これくらいの位置に端子があります。ケーブルがそこそこ固いのでグニュッと曲げることはできません。引き回しはスペースにある程度の余裕が必要そう。
その他の端子は右側面に配置されています。写真右側がキーボードのある方。USB3.2 (Type-A/Gen1)、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャックが側面にあります。
USB3.2 (Type-C/Gen2)は、ROGの文字が刻印されたゴムの蓋を外すと現れます。スペック表には場所が書いていなかったので、どこにあるのかを探してしまいました。
その横の見慣れないI/FはROG XG Mobileインターフェースです。「外付けGPUモジュール:ROG XG Mobile GC32L」を繋げるための専用端子です。
microSDカードのスロットは、底面のスタンドを持ち上げると現れます。
スペック表にはACアダプターの重さが載っていなかったので、家庭用キッチンスケールで測ってみました。約500gですね。タブレット本体+キーボード+ACアダプターで約2Kgということになります。
ROG FLOW Z13 GZ301VVをカフェで使ってみた
早速、カフェに持ちだして使ってみました。ACアダプターは重いので持ってきていません。カフェで一・二時間作業をする分にはバッテリーの心配は全くありませんでした。
ゲーミングPCを借用しておきながらこんなことを言うのもなんですが、上述の通りに私はPC上ではほとんどゲームをしないんです。なので、ゲーム実況風なことはできません。
なので、ROG Flow Z13 GZ301VVの性能を伝えるため、FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION Benchmark | SQUARE ENIXをインストールし、動かしてみました。
設定としては「標準品質」、「ウィンドウ」で表示、サイズは「1920×1020」にして実行。結果としては、スコア 10146 、 評価 とても快適となりました。実際、ベンチマークを動かしている時に観ていましたが、カクカクするようなことはありませんでした。
バックグラウンドで、タブを一杯開いたChromeブラウザーを立ち上げていて、さらにYouTube Musicで音楽も聴きながら作業をしたんですが、Microsoft Officeは全く問題なくサクサク動きます。仕事用にもかなりストレスフリーでかなりいいんじゃないですか。
Photoscape Xを使って写真の編集もしてみました。この程度では全く、びくともしない。なんの問題もなく動いてます。
キーボードを外してタブレットとしても(ちょっと無理矢理)使ってみました。
タッチスクリーンは静電容量方式なので、ゴムのペン先のスタイラスペンでは反応しません。“アクティブ”スタイラスペンと呼ばれる奴にしましょう。電池を入れて使う奴、という方が分かり易いですかね。
もちろん、生身の指でもOKです。
と言うことで、2-in-1のモバイルゲーミングPCであるROG Flow Z13 GZ301VVは、外出先でもクリエイティブな仕事をガンガンこなせる、頼りになる奴と言うことを実感したのでありました。もちろん、どこでも気軽にゲームも楽しめるでしょう。
また、さらに本格的にゲームをやりたいのであれば、別売りの「外付けGPUモジュール:ROG XG Mobile GC32L」を繋げることもできます。
ここで買えます
公式オンラインショップはこちら。下のボタンを押してリンク先に飛んでください。
ASUSのあんしん保証
公式ストアで購入するメリットの一つがこちら。かなり手厚いサポートが受けられるので要チェックですよ。
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ASUSのノートPC、スマートフォンのレビュー記事をまとめています。
コメント
予定とはちがう展覧会、ステーション美術館で佐伯祐三をポーラ美術館で印象派の作品を見てきました。桜も満開を過ぎるくらいで良かったです。
春の旅を楽しまれたようでなによりです。「佐伯祐三」展、私は見損ねました。