ソースネクストから機材を借用またはライセンスを供与していただき、試用しました。
アイキャッチ画像：UnsplashのTowfiqu barbhuiyaさんが撮影した写真
パスワード管理はツールに任せよう
アプリを使うにしろ、カードにしろ、パスワードが必要になる場面は山ほどあるでしょう。そして、簡単なパスワードや使い回しは個人情報を盗まれる危険性が高まるというのも知っているでしょう。でも、同じパスワードを使わないとなると、一体いくつのパスワードを覚えておかねばならなくなるのでしょう？それって、絶対に無理ですよね。人間業ではありません。まあ、凄い記憶術の持ち主ならば可能なのかも知れませんが、常人のなせるものではない。と言う訳で、危ないとは分かっていつつも、結局はいくつかのパスワードを使い回したりしてしまうことに。
そんな悩みを解決してくれるのがパスワード管理ツールです。あなたの代わりにパスワードを覚えておいてくれる。また、ランダムな文字列を生成することによって安全なパスワードを自動的に作ることもやってくれるので、パスワード登録時に「これで大丈夫かな？」と悩むこともありません。
私は以前から SplashID という管理ツールというか、サービスを利用しています。当時は米国でしかこういうサービスはしていなかったんです。このツールを使うと、アプリのユーザー登録や銀行のカード、免許証、Webサイトの登録などの情報を安全なデータベースに保管してくれていて、パスワードが必要なときに呼び出すことができます。そう、このツールにログインするためのパスワードを一つだけ覚えておけば、あとはそこから他のパスワードを取り出せる訳です。一つだけならば、複雑な文字列にしても何とか覚えておけますよね。ただこのツールは、データとして日本語を入力できるものの、メニューやヘルプは全部英語です。まあ、米国のツールですからね。その点が、誰にでもおすすめするという訳にはいかないものでした。
1Passwordとは
で、本題。ソースネクストでは、日本語でも利用が可能なパスワード管理ツールである「1Password」を扱っていることを知り、試用ライセンスを提供して貰って試してみたのでありました。
1Passwordも仕組みは SplashID と同じです。アプリのパスワードだったり、クレジットカードの番号などを安全なデータベースに保存して、代わりに覚えておいてくれるのです。そして、ブラウザーでパスワードを入力する際に、1Passwordを呼び出して代わりに入力してくれる仕組みです。
GoogleのブラウザーのChromeでも似た機能があると思います。パスワードの生成や記憶・呼び出しができる Googleパスワードマネージャー です。ただ、こちらはその名前の通り、パスワードの管理しかしてくれません。また、サイトによってはこの機能が使えないこともあります。
その点、1Passwordはもっと広い範囲をカバーしてくれています。パソコンだけではなく、スマートフォンでも使えます。また、パスワードだけではなく、銀行口座やらスポーツジムの会員番号なども覚えさせておけます。いわゆる“個人情報”全般をカバーしてくれるのです。
開発・サービス元はカナダのトロントに本社を置く1Password社。20カ国以上の国・地域でサービスを展開しているとのこと。もちろん、この会社を信用するかどうかという問題はありますが、ソースネクストでこれだけ販売していても、（とんでもない）苦情はないようですから、私は信頼しています。
ソースネクストからサブスクリプションサービスのライセンスを購入できます。
まずはソースネクストで購入したライセンスでユーザー登録
1Passwordのサービスは、いわゆるサブスクリプション契約になっています。公式サイトで申し込んでももちろんOK。私が試用させてもらったのはソースネクストから販売されている三年契約ライセンス。こちらだと、その名の通りに三年間分の一括支払いになりますが、公式サイトから申し込むよりも安くなっているという仕組みです。ライセンスを購入するとシリアルコードが送られてきて、登録方法を記載したマニュアルも閲覧できるようになります。このマニュアルに従ってシリアルコードを入力し、さらにはメールアドレス、クレジットカード情報などを登録すると使用できるようになります。
一旦、クレジットカード情報を入れなければならないのでちょっと不安になりますが、”請求明細”を見ると「100%割引で０円」となっているので安心してください。二度払いとなることはありません。
使ってみた
早速、使ってみました。アプリはWindowsでもAndroidでも、そしてブラウザー上でも動きます。データはクラウド上に保管されているので、どこで使っても同じデータを扱えます。なにはともあれ、まずはデータを貯めていくことになります。そのやり方は色々。
- アプリに一件ずつ、手入力していく。
- Googleパスワード管理など、他のパスワード管理ツールで保管されているデータをエクスポート（出力）し、そのファイルをインポート（読み込み）する。
- ブラウザー上でユーザー登録（パスワード登録）が必要になった際に、その場でパスワードを生成し、登録する。
などがあるようです。
とりあえず、私が試したのは一番目の、最もオーソドックスなパターン。Windows用アプリをサイトからダウンロードしてインストールし、使い始めてみました。
情報を登録していく
情報の登録は簡単。登録したい案件の”カテゴリー”をメニューから選びます。「ログイン」情報だったり、「クレジットカード」だったり、「運転免許証」や「銀行口座」などから選んでください。例えば、Twitterのユーザー名やパスワードを管理するのであれば「ログイン」ですし、銀行口座であればもちろん「銀行口座」という具合です。中には「狩猟免許」なんてものもあるんですが、そこはカナダ発のツールって感じがしますね！！
アイテムごとに、記録できる属性がデフォルトで決まっています。例えば「運転免許証」だと下の通り。氏名や住所、そして免許証の番号や免許証の種類などなど。こんな風に登録してくれれば、パソコンでもスマートフォンでもすぐに呼び出せます。本物の免許証を取り出す必要なし、と言う訳。
デフォルトの項目以外にも追加で記録しておきたい項目があれば追加していくことができます。テキストだったり、日付だったり、追加のパスワードだったり。
パスワードが必要になる項目を登録する時には、ランダムな文字列のパスワードを生成してくれます。使う文字の種類（英字、数字、記号）も選べます。
といった感じでアイテムを登録していきます。
これまで見てきたように、サイトのパスワードを覚えてくれるのはもちろん、それ以外の（個人）情報をまとめて登録し、覚えておいてくれます。銀行の口座番号やクレジットカードの番号なんて、普通じゃ覚えておけませんからね。
もちろん、手帳などに書いておくこともできるでしょうけど、その手帳を紛失したらそれこそ大騒ぎ。
ということで、1Passwordを使えば、各サイトで個別のパスワードを設定することができ、安全性がかなり向上します。覚えきれない数のパスワードを設定しても、覚えておくのは文字通り、1Password用のパスワード一つだけ。
もちろん、1Password用のパスワードはしっかり覚えておいてください。
私はもう、パスワード管理ツールを手放せません。頼り切っています。今の世の中、必須のツールでしょう。おすすめです。
パスワードの“評価”もしてくれます
こんな機能もありました。登録したパスワードの評価をしてくれます。見ての通り、複雑さ（長さや使用する文字種など）が足りない弱いパスワードを指摘してくれたり、二要素認証できるサイトなのにその設定がされていないものも教えてくれます。このあと、そのアドバイスに従って私もそれぞれのパスワードを“改善”しました。これでさらに安心。
ブラウザーで便利に使うための拡張機能も用意されているので、活用しましょう。これでブラウザー上でパスワードを入力する手間が省けますし、新規サイトでのユーザー登録の際にも便利です。
スマートフォン用にもアプリが用意されているので、ストアからダウンロード＆インストールして使ってください。
ちなみに、Windows用アプリでは（上記の通り）スクリーンショットを録ることができたのですが、Android上では禁止されていました。スクリーンショットを録っても、このように真っ黒に。さらに安全性が強化されているようです。
ここから買えます
ソースネクストからサブスクリプションサービスのライセンスを購入できます。
また、2024/2/25(Sun)までの期間限定でセール中です。
コメント
私はもっぱら紙に書いて保存していますが。もうぐちゃぐちゃです。こういうもので整理してもらうと助かりますね。めったの使わないものは、破棄して整理します。
いざって時に分からなくなって大騒ぎになりますからねぇ。日頃からの備えが大事だと思います。