ASUSさんからこの機種を借用・試用してこの記事を書いています。
Zenfone 11 Ultraとは
ASUSのフラッグシップスマートフォンのZenfone 11 Ultraが発売になりました。この機種を試用する機会を得ましたのでレポートします。
Zenfone 11 Ultraは「オンデバイスAI 機能搭載」ということで、本体側でAI処理を行えるのが特徴。リアルタイムで通話内容を翻訳する「AI通話翻訳」、音声データから文字起こしできる「AI文字起こし」など、ドラえもんの翻訳こんにゃくまであと一歩(?)のところまで来ているかも知れない一台のようです。本当かなぁと色々と試してみました。
あと、おサイフケータイ(Felica)対応なので、楽天エディやSUICAなどの交通系マネーを設定できるのも日本向け機種として歓迎。
外観チェック
その前に、まずは外観チェック。
ディスプレイは6.78型 LTPO AMOLEDディスプレイ (1~120Hz、最大144Hz)、Corning Gorilla Glass Victus 2、2,400×1,080(Full-HD+)。
気になるカメラですが、見ての通りの三眼レンズ仕様。
- 5000万画素 広角カメラ (35mm換算:23.8mm相当/F値1.9)
- 1300万画素 超広角カメラ (35mm換算:12.7mm相当/F値2.2)
- 3200万画素 望遠カメラ (35mm換算:65.3mm相当/F値2.4)
とのことで、かなり気合いが入っています。ちなみにインカメラは3200万画素カメラ (35mm 換算:22mm 相当 F 値2.05)となっています。
まあ、その分、レンズ部分はかなり出っ張っています。私としてはカメラの性能を重視するので全くの許容範囲内ですが。
右側面には電源ボタンと音量Up/Downボタンのみ。
写真がちょっとボケちゃいましたが、底面には3.5mmイヤホンジャック、nanoSIMカードスロット(SIMを二枚挿せます)、USB Type-C(2.0)端子となっています。eSIMには対応していません。
専用ケースが同梱されています。
大きさは163.8mm×76.8mm×8.9mm。私が使っているZenfone 10(146.5mm×68.1mm×9.4mm)を並べてみました。一回り大きいけど、薄く、スリムになっているようです。
Zenfone 11 Ultraで写真&動画を撮ってみた
AI機能も気になるところですが、私としては第一にカメラとしてどうなのかを見てみたいと思い、あちこちで色々と撮影してみました。どれも基本はオート設定で撮影しています。
晴天の元ではこんな感じ。HDR機能をOnにしています。影になっている部分もかなりはっきりと写っていますね。木々の葉っぱもいい感じ。
ポートレートモード(ボケありモード)で盛りの紫陽花を撮影。雰囲気良く撮れています。このモードだとウォーターマークが入らないんですね。
パノラマモード
広角から望遠まで同じ場所を撮影。なるほど、かなり寄れますね。望遠レンズでもF値は2.4とのことで、ちょっと曇り空でしたが細部まできれいに写っています。
ちょっと変わった雰囲気の写真を撮れるモード(ライトトレイルモード)があったので試してみました。夜景で自動車のヘッドライトが線のように写るモードですが、明るい場所でも動いているものをこんな感じで写せます。
こちらは動画。三脚を立てて撮影しています。ちなみにIP65/IP68の防水・防塵対応なので、噴水の水しぶきも気にせずに撮影できました。
タイムラプスで撮ってみました。
もう一つ。
アプリを色々お試し
OSは発売時、Android14で、ASUS仕様のZenUI搭載です。
AI機能がウリですから、その辺りをチェックしてみました。まずはAIノイズキャンセリング。本体マイクに向かって喋っても、相手にはクリアに聞こえるようです。今回はSIMカードを挿さずに試用したので、実際の通話には試していないのですが、期待できるのでしょう。とりあえず、機能だけご紹介。
AIで画像生成機能まで内蔵していました。壁紙をAIが作ってくれるというもの。まあ、面白いけど実際には使わないかな。。。
一方で、このAI文字起こし機能は使えます。ミーティングやら音声メモやらでスマホを音声レコーダーを使っている人は少なくないんじゃないでしょうか。それで録音した音声をかなりの正確さで文字にしてくれるというもの。これ、かなり便利なんじゃないでしょうか。ちなみに、日本語だけではなく、英語、中国語(繁体字・簡体字)、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語にも対応しているそうです。
AI関連以外にも色々と設定ができて便利に使えそう。
ちなみにちなみに、センサーとしてはGPS(GLONASS、BeiDou、Galileo、QZSS、NavICサポート)、加速度センサー、電子コンパス、光センサー、近接センサー、ジャイロスコープ、磁気センサー、指紋センサー (画面内認証)が付いています。
その加速度センサーを使っての機能なのかな(私の想像です)、本体背面を指で叩く(タップ)すると反応する設定ができます。専用ケースを付けていてもちゃんと反応してくれました。カメラを素早く起動できるのはうれしいですね。
感想
Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 (オクタコア)搭載ということで、クラウドではなく本体側でのAI処理ができるようになったようです。凄いですね。音声認識して文字起こししたり、さらにはリアルタイムで翻訳したりしてくれるのですから。パンデミックも一段落して、国を越えての人の往来が増えている中、コミュニケーションの支援ツールとしてかなり期待が持てます。
そして、私としてはカメラ性能が良いのが気に入りました。広角から望遠まで幅広く使え、画質もよく、HDR機能も優秀そう。翻訳機能も相まって、海外旅行でのカメラはこれで充分でしょう。
その分、価格も256GBモデルで税込139,800円、512GBモデルは税込159,800円と、それなり。でも、セキュリティアップデートは四年間してくれるそうですし、末永く使えることを考えれば、トータルコストは悪くなさそうです。
うーーん、Zenfone 10を買っちゃったからなぁ。でも、買い替えしたくなっちゃうなぁ。悩ましいところです。
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