「リプリー、あいにくの宇宙ね」

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リプリー、あいにくの宇宙ね 映画・演劇
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あらすじ

枯渇する天然資源を宇宙に求め、Z社は「プロジェクト・ジャックポット」を実行する。百機もの探査ロケットをアステロイドベルト(小惑星帯)へ送り込み、資源調査を競わせようというもの。
各ロケットには宇宙船操縦士や技士、科学者などが乗り込み、掘削ロボットなども配備されている。ロケット自体はAIを駆使したマザーコンピューターが内蔵されていて、各制御を行っている。

主人公ユーリ(航海士:伊藤万理華)の乗る宇宙船は残念ながらなんの資源も見つからずに帰路についていた。地球までの旅はコールドスリープによって、まさに寝ている間に着いてしまうはずだった。だが、突然のトラブルが彼女たちを襲う。しかも、次から次へと。

トラブルは続く。エイリアンの卵が館内で見つかり、火炎放射器で焼いてしまおうとしたら、返って孵化を早めてしまう。もちろん、卵だけでは済まずに親エイリアンも彼女らに襲いかかる。
小惑星の密集地帯に迷い込んでしまい、操縦士(井之脇海)の神テクニックで何とかかわしていくも、デブリが衝突して宇宙船に穴が開いてしまう。もちろん、空気漏れを止めねばならないが、それには危険な船外活動が必要だった
さらには、船内で密航者(金丸慎太郎)が見つかり大騒ぎになる。さらにさらに、なぜか宇宙を放浪する吟遊詩人(シシド・カフカ)が乗り込んできたりと、もう何が何だかわからない状態に。

ユーリは「あいにくの宇宙ね~♪」と愚痴を歌にして歌うしかなかった。

キャスト&スタッフ

  • 出演 : 伊藤万理華、井之脇海、シシド・カフカ、石田剛太、中川晴樹、金丸慎太郎、野口かおる、浦井のりひろ、平井まさあき、槙尾ユウスケ、岩崎う大
  • 演出 : 上田誠
  • 脚本 : 上田誠
  • 音楽 : 伊藤忠之
  • 美術 : 長田佳代子

感想

伊藤万理華ファンなので観ました、というのが本音。

そんなに観劇経験はなく、ヨーロッパ企画の名前は知っていても舞台を観たことはありませんでした。強いて言えば(?)映画の「サマータイムマシン・ブルース」は観たかな。それくらい。ということで、今回が初観劇。

場面(セット)が宇宙船の操縦室だけというとてもシンプルなデザイン。宇宙船だって厨房はあるだろうし、研究室だの格納庫だの、船外活動用の隔壁室だのがありそうなものだけど、操縦室のメインパネルに映る映像のみで済ませてしまうというアイデア。エイリアンが格納庫に現れて、外に吐き出されるまでもメインパネル上のアニメチックな表示で示すだけ。なるほどねぇと感心。場面展開がないので途中で間が空いてしまうこともなく、まさに次から次へとトラブルが起きるという慌ただしさを強く感じさせてくれた。子どもの頃に観ていたドリフターズの「8時だョ全員集合」を彷彿させるような感じ。「万理華、うしろ、うしろ!」と叫びたくなったかも?!こんな風に素直に笑える芝居は良いですね。

そんなドタバタばかりかと思いきや、伊藤万理華さんは急に踊り出し、歌い出す。久しぶりに彼女の歌を聴けてそれだけで満足。踊る姿もきれい。いいアクセントになっていました。全編、ずっと楽しめました。

公演情報

  • 会場 : 本多劇場(東京)、高知(高知県立県民文化ホールオレンジホール)、大阪(森ノ宮ピロティホール)
  • 公式サイト : 『リプリー、あいにくの宇宙ね』
  • DVD/BD : (未発表だけど、売り出されるかな?)

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