買い切り・オフラインで文字起こしができる RecText AI

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RecText AI ガジェット
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ソースネクストから機材を借用またはライセンスを供与していただき、試用しました。

RecText AIとは

RecText AIの特徴

会話の音声から文字起こしをしてくれるサービス・ツールはこれまでも一杯あります。同じソースネクストで言えばデバイスも合わせて販売している「オートメモ」がありますし、「Googleドキュメント」や「Microsoft Word」にも文字起こし機能が実装されました。あと、人気があるのはLINEが提供している「CLOVA Note」でしょうか。
でも、これらはみな一旦音声データをクラウド上のサーバーに送り、そこで処理をする仕組みになっています。もちろん、どのサービスもセキュリティには万全の体制を整えているとのことなので過度な心配は不要かも知れません。しかし、そもそも

「外部のサーバーにデータをアップロードするのは禁止!」

というルールを課している企業も多いのではないでしょうか。そんな場合、残念ながらこれらのサービスは使えません。

ということで登場するのがソースネクストから販売されている「RecText AI」です。大きな特徴として

文字起こし処理をオフラインで行い、データを外部にアップロードする必要がない。
買い切り販売スタイルなので、追加の費用がかからない。

があります。正確には、インストール(インストーラーのダウンロード)とライセンス登録(アクティベーション)の際にはネットに繋ぐ必要がありますが、それ以後の文字起こし作業はオフラインのローカル処理なのです。これならば厳しいセキュリティルールが課せられた企業でも問題なく使用できます。
その上、サイトの説明によると

文字起こし正解率 92.1%

文字起こし正解率の測定:環境音が約40dbの会議室で、話者1名の音声を録音した1回の検証をテキスト化(ソースネクスト調べ/2025年6月)。精度は話し方や環境により大きく変わります。

だそうです。かなり期待できるんじゃないでしょうか。

RecText AIの使い方

使い方もシンプルです。以下、簡単に説明しましょう。

インストールはソースネクストのサイトからインストーラーをダウンロードして行います。インストーラーを実行すると製品登録を促されるので、購入した際にメールで送られてきているシリアル番号を入力してください。
シリアル番号はソースネクストサイトで「お持ちの製品一覧 -> RecText AI -> シリアル番号の確認」と進んでいっても確認できます。

RecText AI

特徴で述べた通り、ネットに繋ぐ必要があるのはここまで。ここからはオフラインのローカル処理です。
RecText AIを起動するとこんな画面が出てきます。かなりシンプルですね。左側にコマンドが並んでいます。音声をボイスレコーダーなどで作成している場合は「ファイルから追加」で音声ファイルを指定してください。なお、対応しているデータ形式はmp4, wav, mp3, wmaです。
また、見ての通りにこの画面で「録画して追加」や「録音して追加」もできるので、別途ボイスレコーダーを用意していない場合でも大丈夫です。

RecText AI

右上の歯車マークで諸々設定ができます。これを押すと設定画面が出てくるので、適宜設定をしてください。録画・録音する際の品質や形式、そして保存先フォルダーの指定などができます。

  • RecText AI
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ファイルの読み込みや録画・録音したものがリストアップされます。その際、文字起こしを自動で行うので終わるまで待ってください。上記設定で「速度優先」をオフにしておくとそれなりに時間がかかりますが精度は上がるようです。以下の例では「速度優先」をオンにして試しています。

文字起こしが終わったのち操作したいファイルを選び、右クリックするとコマンドリストが出てきます。

RecText AI

「文字起こしを読む」を選択すると、このようにテキストが表示されます。ここから右上の「テキストに出力」を指定すればWindowsのtxtファイル形式で出力してくれます。見ての通り、その際にタイムスタンプを含めての出力も可能です。

RecText AI

主な使い方はこれだけ。とても簡単ですね。

色々と試してみました

ブログ記事を「口述筆記」

私の喋りのクセというか特徴は「ボソボソ喋る」ということ。意識して喋らないと相手に聞き取ってもらえないこともあります。でも、大きな声で喋るって疲れちゃうんで、いつもはこんな感じ。それでもこのRecText AIはちゃんと聞き取ってくれて文字起こししてくれました。これならば私が使ってもブログ記事の「口述筆記」が可能そうです。
この中で喋っている通り、外出時にはラップトップPC(Chromebook Plusです)を持ち歩いていて、いつでもブログ記事を書いたり、メールを読み書きしたりできるようにしています。でも、今年の夏のような猛暑だとバックパックを背負うのも辛い。そんな時には手ぶらで出掛けて、スマートフォンのボイスレコーダーを使って録音しておけば、涼しい家に帰ってからRecText AIで文字起こししてブログ記事が作れる。
まあ、個人での使用ならばクラウドサービスを使ってもそれほどセキュリティにセンシティブになる必要はないでしょうけど、仕事の資料作りの場合には全ての作業がオフラインで済むという安心感があります。

RecText AI

まとまった会話を文字起こし

長文も試してみました。しかも、複数人(この場合は二人)が喋っている場合。本当ならば会社での会議を録音したものが使えればいいのですが、さすがにそれはNG。ということで、GoogleのNotebookLMで作った私の別のブログの説明音声を使ってみました。ちなみにそのブログはこちら。

ちょっと話はずれますがNotebookLM、とても便利ですよね。Webサイトやら論文集やらなんやらをまとめて入れておけば、その中の情報を知りたい時にすぐに教えてくれます。自分の書いたブログでも、時間がたつと何を書いたか忘れてしまうもの。そんな時にさっと昔の記事から教えてくれるのですごい便利。おすすめです。

RecText AI

00:00:00,00:00:13,,こんにちは。今回はですね、文人文庫の様々な書籍レビュー記事の中から、ちょっとこう知的好奇心をくすぐるような特に面白いポイントをいくつか取り上げてみたいと思います。
00:00:14,00:00:24,,外交史の裏側とか、それから生命の意外な起源、そして民族の世界観まで、一緒にこう深く掘り下げていきましょう。
00:00:24,00:00:35,,それぞれまあ異なるジャンルですけど、歴史の教訓とか科学の驚き、それから文化の真相真理みたいなものが垣間見えるんじゃないかなと思いますね。
00:00:36,00:00:40,,現代を生きる私たちに何か新しい発見があるといいですよね。
00:00:40,00:03:30,,そうですねではまずは外交の世界からQ&Aで読む日本外交入門これ60の問いを通じて戦前から現代までをたどるっていう構成なんですが特にあの私が気になったのは明治の初めの国書問題ああ国書問題へえ些細な本当に形式の違いが国交交渉を停滞させちゃったっていううーん外交がいかにまあ繊細なバランスの上に成り立ってるかっていうなんか象徴的な話ですよねですよねデビューではあの戦後の湾岸危機の話も出てましたねはいはい日本が130億ドルものすごく大きな資金上したえーしましたねにもかかわらず感謝広告に名前が載らなかったっていうあありましたねそういう話がこれはやっぱり国際社会で資金を出すことが必ずしも政治的な評価とか感謝に直結しないっていう厳しい現実を突きつけますよね国益ですとか相手国の認識とか本当にいろいろな要素が絡み合ってるんだなとなるほど単純にお金を出せばいいってもんでもないとそういうことですねそのレビューではじゃあなぜその広告に名前が載らなかったのかその背景みたいななんか分析はありましたかえっとですねレビューによればやはり直接的なその人的な貢献が少なかったことあーそれから当時の日本のなんて言うんでしょう顔が見えにくい外交姿勢みたいなものが影響したんじゃないかという指摘はありましたねなるほど顔が見えにくいええまあ見返りを期待するものではないにしても外交における見せ方であるとかどう認識されるかっていうのがいかに大事か考えさせられる事例だなとうんうんあなたも普段ニュースで見る国際支援のその裏側にはもしかしたらこういう複雑な力学が働いてるのかもって感じるかもしれませんねそうですねでは次はグッドミクロな世界へ生命の起源の話です。\nはい我ら古細菌の末裔このレビューで私初めて古細菌という言葉をちゃんと意識したんですけどへえ生物を分類する上で細菌進化生物と並ぶ第三のドメインなんだそうですねええそうなんです。\n何よりちょっと衝撃的なのははい私たち人間を含むその進化生物の起源というのが実は細菌じゃなくてこの古細菌に近い存在になった可能性が高いっていう点ですねへえそうなんですかええレビューによると古細菌って高温とか高圧とかそういう極限環境を好むものも多いらしくてはいはいだから培養が難しくてなかなか研究が進みにくかったとなるほどでも実は私たちの腸の中とか皮膚とかにも
00:03:30,00:03:38,,へぇー!極限環境に強くて、しかもそんな身近にもいる!
00:03:38,00:03:39,,そうなんですよ。
00:03:39,00:03:50,,そのレビューでは、なぜその細菌じゃなくて古細菌が私たちの祖先に近いと考えられるのか、その根拠みたいなものはもう少し詳しく書いてありました?
00:03:50,00:04:04,,あーはい。えっと、細胞の基本的な構造とか、遺伝子の解析結果から見るとですね、まあ、進化学生物が持つ核とか細胞骨格といった、ちょっと複雑な特徴がありますよね。
00:04:04,00:04:05,,はい、ありますね。
00:04:05,00:05:54,,あれがある種の古細菌との共生とかそういうプロセスを経て獲得されたんじゃないかというシナリオが今有力視されているようです。\nへー共生ですかええだから自分たちの生命のルーツが今まで考えてたのとはちょっと違う系統にあるかもしれないうわーそれはこれは私たちの生命観そのものを問い直すような結構大きな発見と言えるんじゃないでしょうかねいやー面白いですねさて最後はですね日本の民族学の金字塔とも言える塔の物語はい塔の物語岩手県の塔の地方に伝わるカッパとか座敷堂とか闇神とかまあ不思議な話言い伝えが淡々と集められていますけどこれもただの不思議な話っていうだけじゃないんですよねそうですねこれは単なる鬼断集っていうよりは当時の人々が世界をどういう風に見ていたか自然とどう向き合ってたのかそれを知るためのものすごく貴重な記録だと思います。\nレビューでも指摘されてましたけど山とか川とか森とかそういう自然の中に何かこう人間には計り知れない力とか存在を感じ取って異形の根を持って生きていたそういう人々の精神性みたいなものが浮かび上がってきますよねええええ例えば娘が馬と結ばれて最後は神様になるっていうお知らさまの話とかああ有名ですね現代のその合理的な視点から見ればまあ突飛な話ですけど当時の信仰とか自然観をすごく色濃く反映しているなとなるほどレビューを読むとそれが単なる迷信だって切り捨てるんじゃなくて当時の人たちにとってはそれが常識でありリアルだったんだってことが強調されてますねそうなんです。\nただそのどこまでが文字通りの信仰でどこからがまあ比喩的な物語なのかその線引きっていうのはレビューでは何か示唆はありました?
00:05:55,00:07:02,,うーんその境界線自体がもしかしたらすごく曖昧だったのかもしれないですねレビューからはその科学的な説明が今ほど普及する前の世界で人々が経験する不思議な出来事とか自然現象とかを理解して意味付けるための一種の物語として機能していたそういう側面が読み取れますねなるほど理解するための物語現代とは違う論理大会の中で生きていた人々の感性を追体験するっていうことは文化とか歴史への創造力をぐっと深めてくれるんじゃないかなと思います。\nいやー外交の現実から生命の起源の驚きそして失われたかもしれない世界観まで本当に短い時間でしたけどレビューを通じてすごく多様な地の世界に触れられた気がします。\nそうですね歴史科学文化っていうそれぞれ違う窓から今の社会とか私たち自身を眺めてみるとこれまで当たり前だと思ってたことにじゃあどんな新しい疑問が生まれてくるんだろうかとかあなた自身の視点で少し立ち止まって考えてみるのもまた面白いかもしれません

かなりいい精度じゃないでしょうか。「古細菌」や「細胞骨格」などと言った言葉もちゃんと変換している。まあ、「奇譚集」を「鬼断集」としちゃったなどのミスはありますが、この精度ならば後から直す手間もほとんどかかりません。逆に間違いを見つける校正力をためされそう。。。

ミーティングの議事録作成がこれで速くかつ正確に作れるでしょう。

同音異義語はどこまで解釈してくれるのか

RecText AIの実力やいかに?ということで、ちょっと意地悪な文章を作って試してみました。いわゆる「同音異義語」という奴です。文章を漢字で読めば間違えることはないですが、喋り言葉の中では前後の文脈から我々はどちらの意味かを解釈しなければなりません。これは意外と難しいもの。実際、どちらにも解釈できる場合もあるので、どちらが正解か判断しにくいものもあります。

まあ、そんな感じではありますがRecText AIはどう解釈するでしょうか。なかなか面白い結果になったのかと思います。
Google Geminiにお願いして例文を十個作ってもらいましたので、これを使って試してみました。例によって私のボソボソ喋りなのでRecText AIには厳しいかな。

  • 意外・以外(いがい):その事件の犯人が彼だとは、意外な結末だった。当事者以外は誰も知らなかった。
  • 機械・機会(きかい):この機会に、新しい機械の使い方をマスターしよう。
  • 関心・感心(かんしん):彼の熱心な仕事ぶりには感心するばかりで、私も彼に関心を持つようになった。
  • 公正・更生(こうせい):彼の更生を支援するため、公正な立場で判断することが求められる。
  • 対象・対照(たいしょう):この研究では、二つのグループを比較対照し、分析の対象とする。
  • 保障・保証(ほしょう):この製品には1年間のメーカー保証がついており、お客様の権利を保障します。
  • 私立・市立(しりつ):兄は私立の高校へ、弟は市立の中学校へ通っている。
  • 思考・嗜好(しこう):人の嗜好は様々だと思考を巡らせる。
  • 平行・閉口(へいこう):議論が平行線をたどり、彼の頑固さには閉口してしまった。
  • 以降・移行(いこう):来月以降、新しいシステムへ移行する予定です。

音声データと結果はこちら。

同音異義語

「彼の更正を支援する」ってこの短文だと判断しにくいかも。「保証」と「保障」はそもそも言葉の違いをちゃんと知っているか難しいかな。「保障」は権利や状態が損なわれないように守ることで生命保険などに使われ、「保証」は品質や性能を約束し、間違いがないことや大丈夫だと請け負うことで製品の保証書や年金に使われるそうです。
「私立」と「市立」はそもそもこの文章だけでは判別不能でしょう。「私立」を「わたくしりつ」、「市立」を「いちりつ」と読んで区別して、明らかな場合のみに「しりつ」と読むのが一般的かな。

そんなこんなありますが、なかなか成績はいいんじゃないですか、RecText AI君。

感想

ぶんじん
ぶんじん

繰り返しになりますが、買い切りでその後の費用がかからないこと、そしてなんといってもオフラインのローカル処理なので安心という二点が最大の特徴であり、売りポイントでしょう。そして今回色々と試した通り、正答率はかなり高いということも実感しました。充分に“実用レベル”です。

最近だと私が多用しているGoole GeminiなどのAIサービスでも文字起こしはできますし、Googleドキュメントでも可能。個人で使う分にはそれで充分かも知れません。やはりこのRecText AIは主に企業向けということになるでしょう。

と言いつつ、個人で使う分でも、音声は良いとしてビデオデータから文字起こしする場合はアップロードするにはデータ量が膨大になりますから、手元のPCでできるのは魅力だと思います。

そんなこんなで、色々な人におすすめです。

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割引セール情報も載せているので、要チェックです

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