HP Elite Dragonflyとは
最近、TV CMでも宣伝していたHPの13.3インチプレミアムコンバーチブルPC HP Elite Dragonfly(ドラゴンフライ)を試用することができましたので、使い勝手などをレポートします。
主な特徴としては、Dragonfly(蜻蛉)という名前からイメージできるように(人に依るでしょうが・・・)、軽くて軽やかに持ち運びができる上に、機敏に動作する(ハイスペック)、そして見た目もお洒落。
筐体の材質にはCNCマグネシウムを利用していて、最軽量モデルは999g。重たいモデルでも1.16Kgです。通信もWi-Fi6はもちろん、LTE-Advancedに対応していて、SIMを挿せばモバイル通信でいつでもネット利用が可能。どこにでも持ち出して、さっと仕事ができるというもの。
また、ディスプレイは360度回転するので、タブレットモード、テントモードなど、シーンに合わせて多様な使い方もできます。
バリエーションは、大きく二系統に分かれます。HP Sure View Reflect (内蔵プライバシースクリーン機能)搭載モデルと、東京生産モデルがあります。前者は海外の工場生産、後者は名前が示す通り、日本国内で生産されたものになります。
スペックを詳細に見ていきましょう。東京生産モデルはよりバリエーション豊かになっているのが特徴かな。ちなみに、私が試用したのはHP Sure View搭載モデルでした。
HP Sure View搭載モデル | 東京生産モデル | |
---|---|---|
筐体素材 | CNCマグネシウム | 同左 |
カラー | ドラゴンフライブルー | 同左 |
OS | Windows 10 Pro (64bit) | Windows 10 Home/Pro (64bit) |
CPU | Intel Core -i5, i7 | Intel Core-i3, i5, i7 |
メモリー | 8GB/16GB LPDDR3 | 同左 |
ストレージ | 256GB/512GB M.2 SSD | 128 GB M.2 SSD (SATA III ) / 256 GB M.2 SSD(PCIe NVMe) / Intel Optane Memory H10 with Solid State Storage (16GB +256GB ) / 512 GB M.2 SSD(PCIe NVMe) / Intel Optane Memory H10 with Solid State Storage (32GB +512GB ) / 1TB M.2 SSD(PCIe NVMe) / 2TB M.2 SSD(PCIe NVMe) |
Webカメラ | 720P HD 92万画素, Windows Hello対応IRカメラ プライバシーシャッター付き | 同左 |
無線LAN | a/b/g/n/ac/ax | 同左 |
Bluetooth | Ver.5 | 同左 |
WWAN | Intel XMM 7360 LTE-Advanced GPS | なし |
グラフィックス | Intel UHD 620 | 同左 |
ディスプレイ | 13.3ワイド Full-HD (1920×1080) 液晶 HP Sure View Reflect | 13.3ワイド Full-HD (1920×1080) 液晶 |
キーボード | 日本語 防滴機能付き JIS, OADG準拠 バックライト付き | 同左 |
タッチパッド | マルチタッチジェスチャー対応 | 同左 |
I/F | USB3.1 (パワーオフUSB充電対応) x1, USB Type-C (Thunderbolt) x2, コンボステレオヘッドフォン/マイクジャック, HDMI | 同左 |
オーディオ | Audio by Bong & Olufsen クアッドスピーカー、トリプルマイク | 同左 |
指紋センサー | あり | 同左 |
サイズ・重さ | 304.3 x 197.5 x 16.1 mm, 1.16 Kg | 304.3 x 197.5 x 16.1 mm, 999 g (2cell battery), 1.13 Kg (4cell battery) |
ACアダプタ | HP 65W USB Type-C, 220g | 同左 |
消費電力 | 6W(通常)/65W(最大) | 同左 |
バッテリー駆動時間 | 約19.25時間 | 16.5 (2cell), 24.5 (4cell) |
バッテリー充電時間 | 電源Off, スリープ時:90%まで約90分 | 同左 |
付属品 | HP 65W USB Type-Cアダプター | 同左 |
外観チェック
見た目は重要。そして、端子類の配置もチェックしましょう。
筐体
背景を緑にしてしまったので、筐体の色が分かりにくくなってしまいました。ごめんなさい。見た目は紺色に近い感じ。
それでいて、マグネシウム筐体なので金属感もあり、持つとヒンヤリとします。堅牢さはその“触感”からも分かりますよ。
同梱品
一緒に入っているのは、ドキュメント類以外はAC電源アダプターのみ。直方体のごっついやつではなく、丸みを帯びていて、ちょっとお洒落。この丸みが、本体にケーブルを巻き付けてしまうのに丁度いいようになっています。
PC本体側の給電端子はUSB Type-C。汎用的でいいですね。なので、この純正でなくても65Wの給電ができるものであればOKです。私もRAVPowerのGaN充電器 RP-PC133を持っているので、これでも充電できることを確認しました。
そんなAC電源アダプターですが、ちょっとだけ不満はコンセント。なぜかカバー部分がちょっと太め・大きめなのです。そのため、混み合った配列の電源タップだと隣とぶつかってしまう感じに。もうちょっとスリムだとうれしいのですが。まあ、ほんのちょっとの話なのですが。
インターフェイス
インターフェイス群を見ていきましょう。まずは本体右側。
写真左側(ディスプレイ側)から、HDMI端子、ヘッドフォンジャック、そしてUSB Type-C ポート(Thunderbolt)が二つ並んでいます。充電はもちろん、どちらのUSB端子に挿してもOK。小さな電源ランプが付いているので、充電中か確認もできます。
USB Type-Cの端子が二つあるので、こうやって充電しながら他の周辺機器が繋げるのは便利。一つしかないと、充電しながら何かをするためにはUSBハブを買ってくっつけないといけませんから。
本体左側。写真右側(ディスプレイ側)から、USB3.1、電源ボタン、セキュリティスロット、SIMスロットになっています。
SIMカードスロットはナノSIMカード用です。一番小さいやつですね。
このスロット、ピンを刺さなくてもプッシュ式でぽっと出てきてくれます。小さいので、誤って押してしまって飛び出ることもなさそうだし、便利でいいかな。
キーボード
キーボードはこんな感じ。バランスが良く、変な変形キーもなく、配列は素直なので、打ち間違いは少ないでしょう。
最上段右側には、電話のオン・オフボタンも付いているせいか、この行だけはちょっと混み合っているかな。まあ、使用頻度は低いでしょうし、ここまでタッチタイプする人もほとんどいないだろうから問題ないかな。
指紋センサーはパームレスト右側に配置されています。WebカメラがWindows Helloに対応していて、顔認証も可能。好きなパターンでログインできます。私は指紋認証の方が好きかな。
カメラのシャッター
そのWebカメラですが、“物理的シャッター”がついています。映画「スノーデン」でもクラッキングを恐れてノートパソコンのWebカメラにビニールテープを貼って目隠しするシーンが出てきましたが、こちらはテープいらず。セキュリティが気になる方は、Webカメラを使っていない時には閉じておきましょう。
ディスプレイ
ディスプレイは13.3インチのワイド(16:9)タイプ。タッチ機能にも対応しています。
ご覧のように、360度回転できるようになっていて、タブレットモードでも、テントモードでも使用可能。キーボードが目に入らなくなるので、映画などを観る時にはこのテントモードが気が散らなくておすすめです。
HP Sure View Reflectの威力
さて、東京生産モデルにはなぜかないのですが、ボタン一つで画面覗き見を防げるHP Sure View Reflect機能が海外生産モデルには搭載されています。
横から覗き見されないように、スクリーンシールドを嵌め込んでいる人をよく見ますが、あれ、着脱が面倒ですよね。普段は付けっぱなしにしておくとして、いざ人に見せたいとなるとアタフタしちゃいます。それがボタン一つでできるんだからかなり便利。実際、試してみたのが下の二枚です。左がオフの時、右がオンにした状態です。かなりの実力じゃないでしょうか。カフェなどで仕事をすることの多い人にはおすすめですよ、この機能。
ということで、今回は見た目を中心に紹介しました。テレビCMで見た通り、お洒落で高性能な機種です。次に会社で買ってもらうならばこれかな。もちろん、個人で使うにも、メイン機種として充分にいけますよ。
次回は、実際に使ってみた感想をレポートします。
ここから買えます
HPの公式オンラインショップ HP Directplus で購入できます。HP Elite Dragonflyは一応、“法人”側にカテゴライズされていますが、もちろん個人でも購入可能です。このリンクから飛ぶか、下記バナーをクリックしてどうぞ。
なお、1/12(Tue)まで「HPの福袋2021」なんてのもやっているそうです。
コメント
今年も新しい話題をいっぱい聞かせてください。宜しくお願いします。
多少なりともお役に立てたら幸いです。
と言いつつ、自分が好きなものを好きなように書いているだけなんですけどね。
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