えんとつ町のプペル

えんとつ町のプペル 映画・演劇
以下の内容は、いわゆる「ネタバレ」を含んでいます。

★ あらすじ

ルビッチの暮らす町は、大きなえんとつだらけで、いつも煙が黙々と吐き出されている。上を見上げると、渦巻く煙しか見えない。海はあるが、怪物がいるために船で漕ぎ出すこともできない。彼の町の住民は、この町から出ていくことができないし、青空や星空を眺めることもできない。いや、空に星が見えるなんて夢物語だと皆、信じ込んでいた。

だが、ルビッチの父は、空には星があり、町の外の世界があることを信じて疑わなかった。そして、紙芝居に仕立てて住民たちにその考えを広めようとした。しかし、人々は誰も彼のことを信用せず、ルビッチも”嘘つきの子供”だと揶揄されるようになってしまった。そしてある日、父は海を見に行ったきり、帰らぬ人となった。

その町は、領主が代々、町を支配していた。そして、ある理由から町を鎖国状態にし、外界との接触を一切立ち、えんとつを一杯立てて、青空・星空までも隠してしまったのだ。そして、町の秩序を乱す異端者を厳しく取り締まった。もちろん、海の向こうにも世界が広がっているだの、空には星がいっぱいあるだのという、ルビッチの父の言説はもってのほかであった。

ある日、人知れず空から光るものが落ちてきて、町のごみ捨て場に墜落した。すると、磁石のようにその光るものは、周りのごみを纏い始める。そして、ついには”人”の姿となって動き出したのだ。ごみ人間は、自分が何者かもわからない。町にさ迷いだして、子供たちに追い立てられる。ついにはごみ収集車に載せられて焼却場へと向かう羽目となってしまった。だが、そこに居合わせたのがルビッチ。彼は自身の危険も顧みず、ごみ人間を助け出した。父の言動ゆえに、町の人々から白い目で見られていたルビッチは、そのごみ人間にシンパシーを感じ、「友達になろう」と申し込む。そして、名前を持たなかったごみ人間に”プペル”と名付けた。その名は、父が紙芝居の主人公につけた名前だった。ルビッチも、父の信じていた星空・外の世界を信じていたのだ。

そんな二人はすぐに町の人々から疎外され、領主からは異端者として追われる身となってしまった。この状況を変えるには、信じ続けている父の信念、星空を取り戻し、町の人々を覚醒するしかない。かくして、二人は星空を取り戻すため行動に出たのだった。

★ キャスト&スタッフ

  • 出演:窪田正孝、芦田愛菜、立川志の輔、小池栄子、藤森慎吾、野間口徹、伊藤沙莉、宮根誠司、飯尾和樹、大平祥生、山内圭哉、國村隼
  • 監督:廣田裕介
  • 脚本:西野亮廣
  • 制作:西野亮廣
  • 原作:西野亮廣
  • アニメーション製作:STUDIO4℃

★ 感想

ラジオ番組(東京エフエム 「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。」)に西野亮廣がゲスト出演し、この映画のことを熱く語っていて、MCの山崎怜奈もいい作品だったと絶賛していたため、これは観ないといけないと思った次第。

だったのですが、期待値を上げすぎたのか、確かによくできた作品だったが、それほど共感することも、泣くこともなかった。これは、自分の感情が”壊死”してしまっているのかも知れないが、なんというか「頑張りすぎて、いろいろ詰め込みすぎたんじゃないかな」というのが感想。どこかで見たような、聞いたような話が続いている感じがしてしまった。もちろん、唯一無二、完全オリジナルなストーリーなんてそうそうあるものではなく、似ていること自体は悪くないんだけど、その使い方というか、並び順が自分には合わなかった。

煙が黙々と立ち込め、雨が降り続き、ネオンがぎらぎらした街並みは、どうして「ブレードランナー」を思い浮かべてしまう。領主が鎖国をした理由に、「時限式貨幣」の導入があるが、それはミヒャエル・エンデの(考えをまとめた)「エンデの遺言」がちらつくし、ごみ人間は「ハウルの動く城」だ。そんなのが次々に出てくると、どうも落ち着いた気持ちで観られない。

では、しょうもない作品なのかというと、そうではない。友情や親子の愛情、夢を追い、挑戦することの大切さを謳うそのテーマは普遍的で、共感できる。作者の”生き様”そのものを見せている感じで、非常にメッセージ性は高い。多くの人々の支持を集めているのもよくわかる。

ただ、自分には合わなかった。いろいろと詰め込まずに、もうちょっと落ち着いて語ってくれたらよかったのだが。

★ 公開情報

★ 原作本、他

コメント

  1. 中野潤子 より:

    この1年ありがとうございました。来年も新しいニュースを色々教えてください。どうぞ良いお正月をお過ごしください。