ソースネクストから機材を借用またはライセンスを供与していただき、試用しました。
画像生成AIとは
画像生成AIは、テキストで指示するだけで、全く新しい画像やイラストを自動で作り出す技術です。ディープラーニング(深層学習)という手法で膨大な画像データを学習し、その特徴を組み合わせて、写実的なものからアニメ風、芸術作品風まで、多種多様な画像を生成できます。広告、デザイン、エンタメコンテンツ制作など、幅広い分野で活用が急速に進んでいます。
私も最近はブログのアイキャッチ画像(記事紹介時に表示する画像)を作るのに使っています。自分で撮った写真が使えればいいんですが、記事のイメージをぱっと見に分かってもらえそうなものがない時には、良さそうなフリーの写真素材をこれまでは探していました。それが、画像生成AIを使えば、自分の思うイメージを言葉で伝えればそれなりのものを作ってくれるので有り難い限りです。
普段、私はGoogle Geminiを使っています。その事情と使い方に関しては下記記事を参照してください。
今回、ソースネクストから「Artist AI」という画像生成AIサービスのライセンス(年間使用権)をいただいたので、使ってみた感想を報告します。
Artist AIとは
Artist AIの機能と特徴
「Artist AI」は誰でも簡単に使える六大機能を搭載した画像生成AIサービスです。アプリをPCにインストールすることなく、Webブラウザ上で(クラウドサーバー上で)処理が行われるので、非力なPCでも問題なく使えます。
“六大機能”とは以下のこと。
- テキストから画像生成 : 作りたい画像イメージを文字で入力
- スケッチから画像生成 : 手書きスケッチなどのイメージから画像を生成
- スマート消去 : 消去したい部分を指定してきれいに消してくれる機能
- 修復と置換 : 画像の一部を修正したり他のものに置き換える機能
- スタイル変更 : 元のイメージを保ちつつ、アニメ調、水彩画調などに変換
- 画像の拡大 : サイズの小さなイメージデータから高解像度画像を生成
です。他の画像生成AIでももちろんできますが、これらを“簡単に”できちゃうのがミソです。
また、基本的に生成した画像は販促物や広告、プレゼン資料、チラシ等にできます。
Artist AI使用上の注意点
制限としては、
- ダウンロードできる画像は1024x1024ピクセルのPNG形式
- 生成した画像を販売するなどして直接利益を得ることは禁止されている
という点です。
もし著作権や肖像権に違反するような画像が生成されてしまった場合は不特定多数に公開をせず、私的使用の範囲で利用してください。
Artist AIのライセンス形態
サブスクリプション契約を結ぶ形になります。ソースネクストでは1年版と3年版が用意されています。
どちらも毎月100ポイントのクレジット数がチャージされるので、1年版なら累計で1,200クレジット、3年版なら累計3,600クレジットが利用できます。
1クレジットで画像生成が1回利用できます。1回の生成に必要なクレジット数は機能によって異なり、下記の通りです。
- テキストから画像生成:1
- スケッチから画像生成:1
- スマート消去:1
- 修復と置換:1
- スタイルの変更:1
- 画像の拡大:4
早速、使ってみた
ということで、早速使ってみました。
初期設定の仕方
まずは初期設定です。ソースネクスト公式オンラインショップで購入するとライセンスコードが送られてくるのでそれを準備しておいてください。
Artist AIのダッシュボードをブラウザで開いてください。
URLは https://www.artistai.jp/dashboard です。ここでまずはアカウントを作成します。「新規登録」のタブを選ぶとメールアドレスの入力とユーザー名・パスワードの設定ができます。

次に「クーポンを使用」に進んでください。

「クーポンコード」として、用意しておいたソースネクスト公式オンラインショップ発行のライセンスコードを入力してください。
私の場合、試用のためのコードなので一般購入の場合と設定が異なるかも知れませんが、入力方法は同じです。

これで準備完了です。ダッシュボードから機能を選んで作業を進めてください。左のコマンド一覧からでも、右の「AIスタジオ」の画像をクリックしても、どちらでもOKです。
下段の「アクティビティ」には使ったクレジット数などが表示されるので、毎月の上限を考慮しつつ作業を進めてください。

テキストから画像生成
まずは「テキストから画像生成」を試してみました。画像生成AIと言えばこれですよね。
「ローマ時代のコロッセオで、剣を持ったグラディエーターがライオンと対峙している」
というお題を出してみました。生成にかかる時間は五秒程度だったでしょうか。指示内容などによって変わるでしょう。

プレビュー画面右下の「ダウンロード」ボタンを押すとPNG形式のイメージファイルとしてダウンロードできます。出来上がりはこんな感じ。雰囲気は出ていますね。まあ、よく見ると剣を持つ手がちょっとおかしかったり(握っていない?)、ライオンの頭のサイズが微妙だったりしますが、上記のようなアバウトな指示でこれだけ描いてくれるのだからいいんじゃないでしょうか。

クレジットを消耗してしまいますが、気に入らない場合は何度でも画像生成をさせることができます。同じ指示文でも毎度テーストが変わるのが楽しいかも。
一番のハズレ(?)がこちらでした。ライオンもグラディエーターになってしまったとは。。。

スマート消去
いわゆる“消しゴム”機能です。消したい箇所を囲って指示するやつ。
最初に対象となるイメージデータをアップロードします。JPG, PNG形式が指定でき、最大サイズは10MBとなっています。

今回消したいのは左下の石柱(?)。
他のツールの消しゴム機能にも言えることですが、消す対象の影も含めて指示するといい感じに消去できます。今回は、影だけではなく、右側の色が変わっている部分も含めて指示してみました。
結果がこちら。元の画像と比較するといい感じにできたんじゃないかな。
スタイルの変更
次は「スタイルの変更」です。元の画像を指定して、雰囲気を変えてしまう機能。
スタイルは一つずつ指示します。色々なパターンが作れますが、もちろんその分、クレジットを消費します。

このブログのバナーに使っている自分の顔写真を使って全パターンを作ってみました。ツッコミどころは色々ですが、“リアル”がこれっていうのはどういうことなのかちょっと謎ですね(笑)。
なお、サンプルも、私が試した画像も人物の顔ですが、もちろん対象は何でもOKです。花や木、街の風景などでも変換してくれます。
感想

画像生成AIのツールはGEMINIなどの汎用生成AIサービスでもできますし、プロも使う、もっと詳細な指示をして画像を生成するツールもあります。それぞれ、自分の技量や用途に合わせて使えばいいと思います。
その中でこの「Artist AI」は誰でも簡単に使えるようにUser I/Fを工夫したツール。“機能”としてまずやりたいことを選べるので、その後のAIへの指示が簡単になっているという具合。
それでいて注意事項を守れば販促物や広告、プレゼン資料、チラシ等の仕事にも使えるのがうれしい点。私もこのブログ記事のアイキャッチ画像を「Artist AI」で作っています。私は全く絵心がないですから、画像生成AIは救世主ですよ。
みなさんも、プレゼン資料の表紙のアイキャッチ画像から使ってみるのはいかがでしょうか。
ここから買えます
このボタンを押した先のソースネクスト公式オンラインショップで購入できます。
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