「シン・仮面ライダー」 五十年間、ヒーローであり続けること

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シン・仮面ライダー 映画・演劇
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以下の内容は、いわゆる「ネタバレ」を含んでいます。

★ あらすじ

ある大富豪によって創設されたSHOCKERは、人の幸福を追求することを目指した結社だ。だが、その「幸福」のあり方が特異であった。人工知能にその仕事を任せると、「最も絶望した人を救済する」事が「幸福」だとして行動を始めたのだ。そして、そんな人に力を与えるべく、生体エネルギー・プラーナの力によって変身する昆虫合成型オーグメントへと改造を加えていった。

緑川博士はSHOCKERの研究者であったが、組織の活動に危惧を抱き、自身が信頼する若者を昆虫合成型オーグメントに改造し、組織の解体を託したのだ。そう、その若者こそが本郷猛であり、バッタオーグだった。
本郷猛は緑川博士の娘ルリ子と共にSHOCKERを抜け出したが、裏切り者を許さないSHOCKERは早速、クモオーグを追っ手として送り込んでくる。バッタオーグとなった本郷猛は、クモオーグの部下たちを一撃で粉砕(文字通り、殴り殺)していった。自分の力におののく本郷猛。しかし、ルリ子にその力をSHOCKERを倒すために使ってほしいと言われ、意を決する。そして、自ら「仮面ライダー」を名乗るのであった。

SHOCKERによって昆虫合成型オーグメントへと改造された人間はまだまだいる。彼らはそれぞれ、部下を従え、自分の支配を広げて行っている。本郷猛とルリ子は、日本国の政府機関・諜報機関とも手を結び、SHOCKERを壊滅すべく、オーグメントたちと対峙していった。

★ キャスト&スタッフ

  • 出演:池松壮亮, 浜辺美波, 柄本佑, 西野七瀬, 塚本晋也, 手塚とおる, 松尾スズキ, 森山未來, 本多奏多, 長澤まさみ, 松坂桃李, 大森南朋, 仲村トオル, 安田顕, 上杉柊平, 斎藤工, 竹野内豊, その他
  • 監督:庵野秀明
  • 脚本:庵野秀明
  • 製作:村松秀信、西新、野田孝寛、緒方智幸、古澤圭亮、藤田浩幸、菅井敦、香田哲朗、池邉真佐哉、飯田雅裕、池田篤郎、田中祐介
  • 原作:石ノ森章太郎

★ 感想

五十年前、リアルタイムで仮面ライダーを観ていた身としては、話の複雑さに驚き。昔は「悪の組織」と名乗るだけで、特に説明もなく悪役となっていた。なのに、今回は「AIが変なことを考え出した。幸福の追求のはずが変な方向へ…」と言った感じで“納得”させないといけないから面倒。まあ、そんな拘りが面白い訳だが。
とは言え、怪人たちはちゃんと悪に徹していたのが話としては分かり易く、素直に観ることができた。サディスティックに人を殺していく。殺人を楽しんでいる。サソリオーグ(長澤まさみ)のなんと楽しそうな笑顔だったことか。
そして、対称的に仮面ライダーは敵を倒す(殴り殺す)ことで手が血に染まるのを悔やむ。ハチオーグ(西野七瀬)にとどめを刺すことさえせず、降参するように諭そうとしたくらいだ。この対比が勧善懲悪の世界観を構成し、往年の仮面ライダーの世界へと繋がっていると安心させてくれた。
善だの悪だの、そして正義だのは相対的なもので、同時代的共通感覚に過ぎない。でも、やっぱり「正義のヒーロー」の存在は信じたいし、憧れであってほしい。「シン・仮面ライダー」も話の背景は複雑になっても、その基本的なところは変わっていなかった。
やっぱり、仮面ライダーは永遠のヒーローだった。

それにしても有名俳優が「こんな役で?!」と驚くようなキャラになって次々に出てくるのには、素直に楽しませてくれた。
「長澤まさみ(ハチオーグ)はあれで終わり?」とあっけにとられたし、本郷奏多(カマキリカメレオンオーグ)は仮面がパッカリ割れてちょっと顔が見えるだけでおしまいだったし、エンドロールで名前を見つけた仲村トオルや安田顕は未だにどのシーンに出ていたのか分からない。一緒に観に行った娘は「俳優の無駄遣いだ」と笑っていた。こりゃ、二度・三度と観たくなるのは分かる気がする。

本編上映後、「大ヒット御礼舞台挨拶」をライブ・ビューイングで観ることができた。庵野監督は続編の構想がある、と急に語り出して登壇者たちをざわつかせていたが、今から待ち遠しい。次は誰がどんな怪人(いや、オーグメント)を演じることになるのだろうか。

★ 公開情報

★ 原作本、他

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