「こどもと楽しむ永青文庫」展:細川家のお宝が分かり易く展示されてました

スポンサーリンク
美術展・写真展
記事内にアフィリエイト広告が含まれています。

ShareArtのチケットプレゼントに当選し、永青文庫「こどもと楽しむ永青文庫」を見てきました。

展示内容

公式サイトの説明によると

夏休みは永青文庫にいってみよう!

大きな木々にかこまれた美術館・永青文庫には、いまから400年くらい前の江戸時代、九州の熊本を治めるお殿さまだった細川家がずっと大切にしてきたものがたくさんしまってあります。

江戸時代の鎧、江戸から熊本までの旅の様子の絵、こどもの着物、お殿さまが楽しんだ虫の観察記録、ピクニックセットなど、お殿さまやそのこどもたちが使っていたものを、みなさんにわかりやすくお見せします。

永青文庫美術館

とのこと。

キャプション(出品された品物に対する説明書き)はふりがな付きで、さらに誰のものだったか(何代目当主の持ち物だったのか、等)を肖像画入りで書かれているので、とても分かり易い。子ども向け、と言うことだが、細川家の歴史にそんなに詳しくない私にとっても有り難いものだった。

主な出品作品を挙げると、

  • 十一代 細川斉樹所用 「栗色革包紺糸射向紅威丸胴具足」:鎧兜です。鷹の羽根を立物にした、意外とシンプルな兜です。
  • 三代 細川忠利所用 「法螺貝」:陣中で吹いたであろう法螺貝です。時代劇の合戦シーンでは馴染みのあるものだけど、実物を見る機会は少ないでしょう。
  • 徳川家康直筆 「和歌短冊」:さすがは細川家。こんなものも残っているんですね。
  • 細川忠興宛 「織田信長黒印状」:そして信長の書状までありました。
  • 五代 細川綱利所用 「紙椀」:携帯用の“紙コップ”だそうです。紙椀という存在を初めて知りました。
  • 八代 細川重賢 「草木生写」:参勤交代の途中、各地で見た植物を写生した“スケッチブック”です。
  • 十六代 細川護立所用 「大礼服」:胸に勲章が燦然と輝く礼服。

感想

戦国時代、室町幕府十三代将軍の足利義輝に仕えていた細川藤孝(幽斎)から数えて、元総理大臣の細川護熙氏まで十八代続く細川家。およそ五百年に渡って歴史を重ねてきただけあって、そのお宝はすごいものがありました。時の為政者に所縁の品だけでも、家康直筆の短冊だったり、信長の書状だったり、ちょっと“ヘタウマ”感のある徳川家光が描いた鳥の絵(葦に翡翠図)などなど。
ちなみに、信長の書状は重要文化財に指定されているとのこと。

江戸時代も落ち着いてくると、藩の経営は有能な家臣に任せ、お殿様は文化・芸能に傾注するようになっていたのでしょう。能楽の面や衣装も一杯展示されていたし、昆虫や鳥の図鑑を作ったり、さらには自分の子どもを自ら描いてみたりと、色々とやられていたようです。そんな様子がよくわかって面白かったな。もちろん、子どもも興味を持ってくれそうですし、大人も楽しめますよ。数百年前の人たちはこんなことで楽しんでいたのかと、親近感も沸いてきて、歴史に対する興味が深まるでしょう。

永青文庫は旧細川侯爵家の家政所(事務所)として使われていた建物を博物館にしたものとのこと。建物自体、そして家具や調度品も一見の価値ありです。

そして、細川家の庭園が公園として整備されているので、見学のあとにブラブラするのもいいですよ。

美術展情報

  • 会期 : 2022/7/30(Sat) – 9/25(Sun)
  • 開館時間 : 10:00 – 16:30
  • 休館日 : 月曜日, 9/20 (9/19は開館)
  • 料金 : 一般 1,000円、 大学・高校生 500円、中学生以下 無料
  • 公式サイト : 永青文庫美術館
  • 参考書:小学生・中学生には、永青文庫を楽しむためのガイドブックをプレゼント!

コメント