劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ

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劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ 映画・演劇
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以下の内容は、いわゆる「ネタバレ」を含んでいます。

★ あらすじ

岡山の地下アイドルグループ ChamJam のメンバー 市井舞菜を“推す”、古参オタの えりぴよ。オタク仲間の くまさ(ChamJamセンターの れお 推し)、基(もとい:ChamJam No.2の 空音 推し)と共に日々、ChamJamのライブに参戦し、応援している。それは、警戒警報が出るほどの暴風雨になっても劇場に駆けつけるほどの熱意を見せていた。

一方、地下劇場での公演が続く、文字通りの“地下アイドル”のChamJamだが、チャンスは突然訪れる。暴風雨で劇場が雨漏りするようになり、改修中は公演ができなくなる。その期間に東京でライブを行うことになったのだ。初めて東京を訪れるメンバーも多く、目標とする“武道館”を見に行こうとして間違えて「東京武道館」に行ってしまうトラブルも。
くまさと基は慌てて新幹線に飛び乗り、何とか東京のライブに間に合った。しかし、えりぴよはその時、バイト先のパン屋の会議で、舞菜をモチーフにした新作パンのアイデアを発表している最中で、ライブ情報を見逃してしまったのだ。でも、世の中はあざなえる縄のごとし。えりぴよが企画した「サーモンピンクパン」が採用され、売り出されることとなる。サーモンピンクは、舞菜のメンバーカラー(グループの中で一人ずつが自分のモチーフとなる色が決められている。れおはピンク、空音はブルーなど)からとられたものだ。そして、この新作パンがバカ売れし始め、購入客に対してえりぴよは併せて舞菜の宣伝もし始めるのだった。

歯車がうまく廻りだしたと思われたChamJamだったが、舞菜が公演中に怪我をしてしまい、休業することとなってしまった。上り調子になってきたChamJamと、そこから外れてしまった舞菜。えりぴよはそのピンチにどう立ち向かっていくのか。

★ キャスト&スタッフ

  • 出演:松村沙友理, 中村里帆, 伊礼姫奈, 和田美羽, @onefive(MOMO, KANO, SOYO, GUMI), 豊田裕大, ジャンボたかお, 他
  • 監督:大谷健太郎
  • 脚本:本山久美子
  • 原作:平尾アウリ
  • 音楽:日向萌

★ 感想

元乃木坂46の松村沙友理が主演ということで、TVドラマを見始め、ハマってしまいました。そして、映画まで観ちゃいました。何にハマったって、オタクの言動に共感しちゃうし、これまではアイドルのトップを走っていた松村沙友理が、そのオタクを演じていて、その振り切り方が半端ないこと。そのひたむきな姿に、笑えて泣けるのだ。さすがにあそこまで張り切っているオタクは見たことがないが、ファンサービス(アイドル側からファンへ向けたレスポンス。ウインクしたり、ハートマークを送ってくれたりなど)を受けて白目をむいて、鼻血を出して“昇天”してしまうなど、かつてのアイドルとは思えない姿。その誇張が嫌みじゃないのが不思議。そこまで頑張って応援しているえりぴよをこっちが応援したくなってしまうほど。やっぱりコメディはこれくらいやってくれないと。

原作の漫画を読んでいないのですが、各キャラクターの設定が良くできていて、誰かに共感できるようになっている。そのぶん、サイドストーリーも豊富。劇場版では時間の制約からそこまで踏み込めてはいないのだが、TVドラマから引き続いて観ていると「ああ、そういうことか」と思えるシーンも多く、シリーズものの楽しさも多かった。もちろん、劇場版のみ観ても“おさらい”シーンが冒頭にあるので、そこそこついていくことはできるでしょう。
いわゆる“群像劇”となっていて、ストーリーとしても良くできています。そのため、涙あり笑いありのエンターテインメント作品としてなかなか優秀。挿入歌としても使われている“アイドルソング”も、ただ元気いっぱいというだけではない、ちょっとしんみりさせるようなものもあり、それぞれのシーンに合っていて、高揚感を煽り、涙を誘ってくれました。

ということで、何かに夢中になっている人や、推し活している人はもちろん、誰にでも楽しめる作品でした。いや、面白かった。

★ 公開情報

★ 原作本、他

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