1Kgを切った超軽量のASUS Zenbook SORA登場

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ASUS Zenbook SORA ガジェット
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ASUSさんからこの機種を借用・試用してこの記事を書いています。

ASUS Zenbook SORAとは

概要

ASUSのZenbookシリーズと言えば「薄型で軽量、スタイリッシュなデザイン」が特徴で、CPUなども最先端のものを搭載したハイスペックなラップトップPCです。ラインナップ展開も豊富で、ハイエンド、クリエーター向け、ビジネス向けなど各種揃っています。
そんなZenbookの新たなモデルが今回のASUS Zenbook SORA。CPUにQualcomm社のSnapdragonを搭載しています。Androidスマートフォンではおなじみですね。ハイパフォーマンスでありながら長時間のバッテリー駆動が可能なのがウリ。ということで、Zenbook SORAも1Kgを切る軽さと29時間バッテリー駆動を実現しています。いや、これはすごい。
そんな辺りを今回の試用でチェックしてみました。

スペック

まずはスペック。CPUや搭載SSDの容量、MS-Office(Microsoft365)搭載の有無、そしてカラーバリエーションなどから複数の機種(型番)があります。下のスペック表はそれをまとめちゃったもの。

製品名UX3407RA
カラーバリエーションザブリスキーベージュ、アイスランドグレー
OSWindow 11 Home 64bit
CPUSnapdragon X Elite X1E-78-100、Snapdragon X Plus
メモリ32GB LPDDR5X-8448
ディスプレイ14.0 OLED グレア 1920×1200(60Hz) Qualcomm Adreno GPU(CPU内蔵)
外部出力 最大5120×2880
ストレージSSD 1TB/512GB (PCI Express 4.0×4 NVMe/M.2)
サウンドステレオスピーカー内蔵(1Wx2)、アレイマイク内蔵
カメラ207万画素赤外線カメラ Windows Hello(顔認証)対応
通信IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be (Wi-Fi 7)、Bluetooth 5.4
入力84キー日本語キーボード (イルミネートキーボード) (JIS配列)
マルチタッチ・タッチパッド
I/FHDMI×1、USB4 (Type-C/Power Delivery対応) ×2、
USB3.2 (Type-A/Gen2) ×1、
ヘッドホン/ヘッドセット・コンボジャック×1
電源Type-C/90W ACアダプター (20V/4.5A)
またはリチウムポリマーバッテリー (3セル/70Wh)
消費電力最大約90W
バッテリー駆動時間約18時間(アイドル時)、約10時間(動画再生時)
大きさ310.7×213.9×13.4~15.9mm
重さ約980g
付属アプリPC Game Pass (3ヶ月利用権)
一部機種のみ:Microsoft 365 Basic (1年間使用権)
付属品ACアダプター、製品マニュアル、製品保証書
スペック一覧

重さは約980gということで、モバイル用として非常に魅力的ですね。持ち運ぶには軽いに越したことはないですから。その反面(?)、消費電力は90Wと小さくはありません。その分、ACアダプタも大きくなっているんですが、バッテリーの持ちが非常にいいので普段持ち歩く分には本体だけで心配ないでしょう。実際、私も数日にわたって色々と試用したのですが、その間は充電をする必要がなかったほど。

外観

外観を見ていきます。と言いながら、最初は持った時の雰囲気の話。1Kgを切ると、こんな感じで方で端を持っても重さをそれほど感じないくらい。筐体はセラミックとアルミを融合したものということなんですが、いわゆるMIL規格のテストもしていて耐久性も心配なさそうです。

OLED(有機EL)のディスプレイはやっぱりきれい。この点、ASUSのラップトップは前から品質の良さが評価されていますが、このZenbook SORAも同様。動画を観る時はもちろんですが、仕事で資料作成する時も画面がきれいだと気分がいいもの。作業も捗るでしょう。

ディスプレイは最大でこれくらい傾けられます。

底面はこんな感じ。冷却用ファンが2つ入っているそうですが、少なくともカフェで作業をしている際には全く気にならない静かさでした。

側面の端子類の配置はこんな感じ。右側面にはUSB3.2 (Type-A/Gen2)が一つだけ。あとは左側面に集められています。USB4 Type-Cの端子からもディスプレイへの接続が可能ですがHDMI端子も設けてあるのが“親切”設計。

キーボードとタッチパネルはこんな感じ。
このタッチパネル、端の部分を上下にスイープすると音量調整や画面の明るさ調整ができるようになっています。これ、なかなか便利。見ての通り、ファンクションキーにももちろんその機能が割り当てられていますが、直感的に操作するにはこのタッチパネルの方がベターです。
キーボードは標準的で、変形キーもなく、打ちやすかったです。

特徴と言えば、電源ボタン(キー)が最右端ではなく、最右端にはDelキーが配されていること。これ、なかなか良いですよね。間違って電源キーを押してしまうことがなくなります。Delキーって端っこにある感覚なので。

もう“お馴染み”になってきたので、Zenbook SORAの特徴のところで言い忘れていましたが(笑)、この機種もいわゆる“AI PC”ってやつです。そしてしっかりとCopilotキーが設けられています。

使ってみた

いつもの通り、カフェに持っていって色々と使ってみました。
バックパックに入れて持ち歩いたんですが、14インチサイズのラップトップとは思えないほど軽い!これは良いですよ。ダイエットしなきゃいけない身としてはもっと“負荷”をかけたほうが良いでしょうけど。。。

Copilot

AI PCということで、まずはCopilotを起動してみました。私は普段、GoogleのGeminiを多用しているので正直なところCopilotは不慣れ。でも、ぼちぼちMicrosoft365パーソナルのサブスクリプションでもCopilotの機能が使えるようになるらしいので、これからは使う機会が増えるのかな。
今更Copilotの説明は不要でしょうが、例のCopilotキーを押したらこのウィンドウが立ち上がってきました。最近はこんな感じになったんですね。

仕事に使いそうなアプリたち

GPUがCPUに内蔵されているタイプということで、今回のZenbook SORAはビジネス向けって感じが強いですかね。もちろん、後で見るように写真編集にも充分に使えますが。

MS-Office、Slack、Notion、そしてZoomなどをインストールして動かしてみました。
Notionでブログ記事の下書きを書いたり、資料の確認をしたりしたんですが、その程度の作業ではサクサク動いて気分よく仕事ができました。
Zoomを使った時にはタスクマネージャーを横に出して走らせておいたんたんですが、見ての通りに起動時には多少の負荷はあるもののあとは余裕ありあり。そうそう、リモート会議などを想定してか、Zenbook SORAの内蔵マイクにはAIノイズキャンセリング機能が搭載されているとのこと。周囲の雑音を除去して、こちらの声をクリアに伝えてくれるそうです。カフェなんかを想定しているんですかね。そんな場所だとスピーカーで音を出すのは憚られるから、結局はヘッドセットを使うんじゃないかと思っちゃいます。AIノイズキャンセリング、どういうシーンで活躍してくれるのだろうか。

マルチメディア系

Zenbook SORAはビジネス向けなのかなと思ったのは、マルチメディア系のアプリを使っての感想。
家でYoutube Musicを使ってみました。デュアルスピーカーということですが、音質はまあまあというレベル。音楽を聞くならばヘッドセットの方が良いかも。

試しにFinalFantasyのベンチマークツールで計測もしてみました。さすがにこれは荷が重かったようです。
とは言え、PC Game Pass (3ヶ月利用権)がZenbook SORAには付いてくるので、仕事の合間にもうちょっと軽めのカジュアルゲームを楽しみましょう。

と言いつつ、Adobe Photoshopで写真編集をしてみたんですが、意外と使えるレベルでした。CPUが強力なので、こういう作業(ここでは背景をAIで自動生成してみました)はこなせてしまえるようです。

ASUS謹製のツール

Zenbook SORAだけという訳ではないですが、ASUSのラップトップにはASUS謹製のツールがプリインストールされています。その代表格がこの「MyASUS」。諸々の設定やシステムのメンテナンスなどの便利ツールです。実はFn12のキーにもこのMyASUSを起動する機能が割り当てられていて、Copilot専用キーと同様に、すぐにこのツールを呼び出すことができるようになっています。

MyASUSの他にも「GlideX」なるアプリもプリインストールされています。これ、スマートフォンと接続して、スマートフォンの画面をラップトップ側に表示したり、ファイルを交換したり、逆にラップトップからスマートフォンを操作したりなんてことができるもの。もちろん、スマートフォン側にもアプリをインストールする必要がありますが、ちょっと面白そう。とりあえず、繋げてみました。これ、どんなシーンで使えば良いのかな?

注意点

さて、ここで一点、注意すべきことを見つけちゃいました。まあ、知っている人には当たり前かもしれませんが。

このZenbook SORA、CPUにはQualcomm社のSnapdragonを使っている訳ですが、Windowsに用いられるのが新しいということなのでしょう、一部のアプリはまだ対応していないということがあるようです。
私が遭遇したのはAdobeのツール群。上記の通りにPhotoshopは問題なく使えたのですが、Lightroom Classicは未対応でした(2025/1現在)。下のスクリーンショットは、Zenbook SORAで起動したAdobe Creative Cloudと、RyzenをCPUに使っているWindows PCで起動したものの比較です。Lightroom(新しい方)はどちらも大丈夫なのですが、私が愛用しているLightroom ClassicはZenbook SORA版ではメニューに出てきません。他にもちょこちょこZenbook SORAで使えないAdobeのアプリがあるようです。

今回見てきたように、ほとんどのアプリは問題なく使えますが、一部にこのような問題があるようなので、自分の使っているアプリが大丈夫か事前に調べておくと間違いがないでしょう。

感想

ぶんじん
ぶんじん

一部に未対応のアプリがあるようですが、Snapdragonのパワーはすごいですね。何と言ってもその省エネ性能。外出先で使っていてもバッテリーの減りを気にする必要がないほど。

そしてこの軽さ。モバイル用の機種として申し分ないんじゃないでしょうか。出張の際に新幹線や飛行機の中で長時間使っても心配ないし、しかもHDMI端子まで付いていて訪問先の会議室であたふたすることもなし。よくできています。

長時間バッテリーは動画(映画)を観るのにもグッド。ウクライナ侵攻以降、ロシア上空を飛べなくなったので、日本からヨーロッパへのフライト時間がやたらと長くなってしまった(2〜4時間増えた?)。パリまで14時間かかるらしい。そんな長距離フライトでも、このZenbook SORAならば仕事をバリバリこなすこともできるし、事前にダウンロードしておけば映画を何本も観ることができるでしょう。

気に入りました、ASUS Zenbook SORA。

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